買い物の愉楽は女神のうなじに(24日前半) | 青パパの無限増殖ver.187

買い物の愉楽は女神のうなじに(24日前半)

サイゴン最終日。まるで実感が湧かず。四年半前離れた時もそうか。またいつか戻ってくると勝手に思い込んでいた。実際、またデ・タムのホテルのベッドにいる訳だけれど。
Nさんから電話があり、チェックアウトして近くのシントー屋へ。段々小綺麗になっていく。
11時に二人が現れ、夕方の段取りを確認し、ベン・タン市場へ。クリントンが来越時訪れたフォー屋で昼食。昨日と同じく欲しいものもなく、レ・タン・トンを歩いてカラベルまで。Sちゃんが目をつけたバッグは買われてしまい。新たな獲物を見つけにドン・コイ、国営百貨店。
久しく改装中だった国営百貨店はコピーCD、時計、電器屋が姿を消し、ブランドショップがフロアを席巻する。隔世の感。上の階でコーヒーを飲んで休憩。
ガイドブックで行きたい順に回ると夕方にはデ・タムになる。マック・ティ・ブーイでハノイに本店があるバッグ専門店を発見し、三人は満足そう。男には買い物の快楽が味わえないようで。ネームカードばかり増えていく。トン・ティップ・タンも同じ。セラドンブルーは清楚な魅力を帯びているにしろ。
かつてのニャット・ナム、ゼンのスーパーでお土産を買う。もう少しましなチョイスは出来ないものか。
橋本 治
窯変 源氏物語〈13〉