ゆるりと時の流れる | 青パパの無限増殖ver.187

ゆるりと時の流れる

カウンターから見る光景に慣れたのはいつの頃からでしょうか。最初にオーナーに促されてカウンターに入った時は緊張でお客さんの顔がまともに見れなかった記憶があります。あっという間に時間だけが過ぎて緊張で凝り固まった肩や背中の痛みが残りました。
慣れたはずの今でもやはり気恥ずかしさは抜け切らないまま、お客さんと接しています。もしかして意識はカウンターの内側と向こう側を行きつ戻りつしているのかもしれません。初々しさだけを置き去りにして。
著者: 高橋 源一郎
タイトル: さようなら、ギャングたち