ゴドルフィン・アラビアン (Godolphin Arabian) | 世界の名馬を日本語で ブログ版

ゴドルフィン・アラビアン (Godolphin Arabian)

1724~1789 牡 栗毛 イエメン(アラビア半島)産?

 

出走歴なし

 

サラブレッド誕生における三大根幹馬の1頭。北アフリカ経由で英国入りしたことからゴドルフィン・バルブと表記されることもある。出走歴はない。アラビア時代の名をシャム(Sham)といい、当代随一の名馬であったという。北アフリカのチュニス総督の元に送られフランス国王ルイ15世に献上。しかしパリに着いたとき、余りにも見栄えが悪かったために英国のE・コーク氏に売却。最終的に第2代ゴドルフィン伯爵に買われてゴグマゴグ牧場に供用された。当初、アテ馬として使われていたが、ふとしたことから種牡馬の座を確保し、22年の供用生活で90頭の産駒を輩出。1734年にはマッチェムの父となるケードを世に送り出した。数多くのエピソードで知られるゴドルフィン・アラビアンだが辻褄が合わない箇所も多く、伝承のほとんどは後世の創作であるとする説が有力である。

 

※サラブレッド生産のために海外から持ち込んだ馬のうち、アラブ生まれ、またはアラブ経由で輸入した馬をアラブ。トルコ生まれ、またはトルコ経由で輸入した馬をターク。北アフリカ生まれ、または北アフリカ経由で輸入した馬をバルブと呼んでいたそうです。

 

※ゴドルフィンとアラビアンの間に「・」が入っているのは、厳密にいうとゴドルフィン・アラビアンというのは「名前」ではなく「ゴドルフィンさん家のアラブ馬」ということを指しているから。

 

参考文献:

『世界名馬ファイル』 p.12-13

『馬のすべてがわかる本』 p.230-234