行くのを決心する前までは、
行こうという気持ちはあれど、仕事の問題、金の問題、時間の問題。。。
いろんな事を考え腰が重くなり行動に移せないでいました。
東京で復興支援のライブ等もしてました。
だけど心のどこかでモヤモヤした煮え切らない物が蠢いていたんですよ。
そのモヤモヤを解消する為に行ったのか？
と言われたら否定はしません。
でも被災地に足を踏み込んで分かった事は、
テレビ、新聞、雑誌、ネット等で見る写真や映像では間違いなく伝わらない悲惨な現状が目の前に広がっていました。
私たち三人はピースボートが行う「東日本大震災緊急支援プロジェクト」に参加させてもらい、
６０人体制で市内川沿いにある大島神社の瓦礫撤去や清掃等を行っていたのですが、
一つの施設を何十人という人数で作業しても何日も何週間もかかります。
テレビでは復旧作業が進んでると言うが、
イメージしていた復旧とは程遠かったです。
素人の私が撮った写真ではあまり伝わらないと思いますが
２ヶ月以上たった被災地の現状がこのブログを読んでいる方達に少しでも伝わり、
何かの役に立てばいいなと考えています。
因に、余り知られていないと思うのだがボランティアとして被災地に行く場合
「災害派遣等従事車両証明の申請書」というのがあります。
これがあればその区間の高速料金が無料になります。
各都道府県市により発行手続きが変わると思いますので「災害派遣等従事車両証明の申請書」でググるか各役所に問い合わせてみて下さい。
石巻市でボランティアするにはここのサイトを見ておくのが必至。
石巻市災害ボランティアセンター
各団体が集まる専修大学にテントを張り作業場に移動します。
作業の時はさすがに写真は撮れないのですが、
現場には。。。
このような形で作業道具が準備されております。
最低限自分で準備できる物は準備するのがベターですが、
いざ行ってみて足りない物等あった場合は借りる事ができます。
この待機場もコンクリートがボコボコに凹んでる。
大体、朝の９時くらいから17時まで作業に入ります。
作業後は基本的に自由になり、私たち三人はたまたまツイッターでソウルフラワーユニオンが女川の避難所で演奏することを知り、現地に向かいました。
その向かう道中、満潮時の石巻は地盤沈下のために普通の住宅街も。。。
海から水が流れてくるのじゃなくコンクリートの隙間等から徐々に海水が溢れてきます。
これによって見た目大丈夫そうな家屋も一階部分には住めず二階以上のみの生活を余儀なくされます。
車を走らせ女川に入ると。。。
津波の高さは約１５m。。。
海沿いは瓦礫の山
宮城県原子力センター
避難所では写真を撮るのは控えましたがソウルフラワーユニオンの演奏だけ。。。
。。。流石です。
音楽でこんなに胸にきたのはいつぶりだろうか。
選曲からMC全てが、全身全霊被災者皆様の事を考えられているライブ。
この場に居れたことは一生の宝になったと思う。
ライブが終わり中川さんに挨拶をし、日が落ちて来たので専修大学に戻る事に。
昼の作業中は脱水症状になる人もいるくらい暑く、滝のような汗が出る状況なのだが
日が落ちると一変、びっくりする寒さ。
前日からほぼ寝てなかったので多分２２時前には床についたと思う。
鉄観音曰く、俺はオヤスミと言った瞬間にイビキをかいて爆睡したらしいw
お疲れ俺！
しかし被災地の厳しさは終わってなかった。
疲れきり爆睡してる俺を起こしたのは寒さだった。
秋田出身の俺だけど寒くて起きるのは多分初めてじゃないか？
携帯に手をやると夜の１時。
テントから地面の冷たさが伝わり体の体温を奪っていく。
寒すぎて眠れない。
こりゃヤバいなって最初は思ったが、
よくよく考えてみたら被災者の人たちは３月の地震発生当時、
雪の降る中、中には津波でずぶ濡れの人も沢山いるでしょう。
そんな中で必至で生きてきた人たちがいるのに、俺は何を『寒くて眠れない』なんて甘ったれたことを思ってるんだろうと恥ずかしくなったが、
この気持ちもここにこなけりゃ分からなかったんだろうな。
（ていうかパーカー忘れた俺もどうかしてる）
そう思えたら気持ち寒さも和らいで気が付くと朝でした。
鉄観音も寒さで夜目が覚めたらしい。
我らがテツ隊長はあり得ないくらいの防寒でバッチリ眠れたらしい。
さすがっす！
ちょっと長くなったので一旦終了したいと思います。
明日には書けると思うんですが次は石巻市内の様子を書きます。
自分の家でベッドに寝れる事に感謝して今日は就寝。
乱文になって申し訳ありません。