母の日近し。

郵送でTシャツを贈ろうと、茶封筒に油性ペンで実家の住所をしたためていた。

手元を覗き込む娘。
「ヤバいね」

何がヤバいのか娘よ。

「絶対習字とか、やってたでしょう?!」

いやいや、ほぼ学校でだけだ。

「もう《○○市》からヤバいもん。

私がお母さんだったら、娘からこんなキレイな字でプレゼントもらったら

マジで超感激するよ」

あんた大袈裟なんだよ(^▽^;)

でもここまで手放しに褒められると、やっぱり嬉しかった。

そんなプレゼントをもらった実家の母から、職場の昼休みに

「プレゼントありがとう。仕事が忙しそうだけど体に気をつけて」という画期的メール。

果たしてどこが<画期的>か?!

この文章が「本文」だというところが。

これまでの母はタイトルにすべての用件を詰め込んでいたのだ。

母も子もじわりと成長を続けている。