公演のタイトルはDonna Summer Night。
まさか今になってSHA.LA.LAの公演が観られるとは思ってもいなかったので
初めて拝見出来て本当に、本っ当に嬉しかった!
劇団としては10数年振りという舞台は
入江雅人さん作・演出。取りまとめるリーダーは出川哲朗さん。
内村光良さんも南原清隆さんも旧知のお仲間も
とにかく皆さん全力なのですが
誰もが等しく一劇団員として
真剣に踊ったりなさっているのを目の当たりにすると
普段は確固たる立場がおありな方々だけに
なんかすごくジーンと胸に迫るものがあって。
それはこの舞台の上にいる人のほとんどが同い年だからなんだよね、きっと。
物語は30年前と、死者がゾンビと化す近未来が交錯する高校の映画研究会部室。
誰もがおかしいくらい映画好きで、高校生は高校生なりに
中年は中年なりに問題を抱えていて
おもろうてやがて悲しき…なんですが
どこまでが台本で、どこからがアドリブなのか
わかりにくーい笑いに終始包まれていて。
ほとんどが脚本通りとは知りつつも
そこらへんの空気の作り方がさすが百戦錬磨の方々だけに絶妙なのです。
出川さんはもう、ずるい!あのポッコリお腹で出落ちなんだもん(笑)。
でも素晴らしいのはその声。
ものすごく通るお声なのだと改めて知る。連続公演中でかすれ気味なのに。
あまたの映画音楽が出てくる中
オフコースのYes-Noと眠れぬ夜の二曲使いは個人的に鳥肌ものでした(^-^)
とにかくキーワードは「全力」だったと思うのですが(あくまで私見)
歳をとろうと心に傷があろうと
人は皆、誰かを思いながら
何かを追って走りつづけずにはいられないものなんだよなぁと感じさせる作品。
ある人は笑い、ある人は芝居を、ある人はまた別の何かを追い続ける…。
もうこんな歳だし、そこそこずるくなってるし
決して毎日を全力で走れるわけはないですが
たまにリミッターを振り切る程の全力を
出しきる姿は美しく
輝く瞬間を同世代に見せられるのは
最高にかっこいいよねと思わせてくれる舞台でした。
こんな気持ちはなかなか味わったことがないなぁ。
行けて良かった。感謝でいっぱい。