リーダーのとぼけた質問 | 平間正彦オフィシャルブログ

リーダーのとぼけた質問

皆さん、こんにちは。人を育てる専門家 平間正彦です。

今回は、リーダーのための人材活用情報をお届けします!

「リーダーのための人材活用」Facebookページでは、
動画での解説も行っています。まだ参加していない人は、こちらもどうぞ!!
http://www.facebook.com/dsj.jinzai


それでは、本編にいってみましょう。


テーマは、リーダーの「とぼけた質問」がチームワークをつくるです。


私たちが少数精鋭の組織を目指す場合には、経営者のリーダーシップが求められます。
経営者のリーダーシップには、社員さんたちを力強く引っ張っていく力、
メッセージ性が重要ではないかと思われがちです。


もちろん、経営者のリーダーとしての人間性や立ち振る舞いも重要です。
しかし、私たち経営者やリーダーは完璧ではありません。得意分野も苦手分野もあります。
苦手や不得意分野があることもリーダーとしての魅力の一つではないかと考えます。


少数精鋭の組織では、隅から隅まで見渡すことができます。タイプや性格にもよりますが、
組織全体を把握していないと気が済まない経営者もいます。この在り方を否定はしません。
しかし、経営者があまりにもできすぎると、社員さんたちがついてくることができない
場合もあります。


そこで私が実践している方法をご紹介します。弊社も少数精鋭の組織運営をしています。
私はあえて、全てを把握していません。プロジェクトも常に4つから5つは
同時進行しています。5つくらいまでであれば、すべてのプロジェクトを把握し、
管理することができます。しかし、そうはしていません。


その理由は、簡単に表現すると、人を育てるためです。


例えば、ABCDEの5つのプロジェクトがあったとします。2つに関しては深く関与して、
それ以外の3つは大雑把にしか把握していない場合もあります。
そして私が深く関わっていない3つのプロジェクトリーダーに、
「今、どうなっているの?教えて。」と質問をすることがあります。



私は全く知らないのではありません。私があえて、とぼけた質問をすることによって、
そのプロジェクトリーダーがどのような言葉を発するのか、プロジェクトを
成功させようとしているのかを見ています。



目標を立てしっかりとした行動計画をしていたとしても、殆どのプロジェクトは
思うようには進みません。その中でリーダーがどのような対応をしているのか、
努力をするのか、この辺りを見極めたいからとぼけた質問をします。


私が全てを把握し管理していると、私に対する依存度が高まります。
私がとぼけた質問をすることによって、人を育て、責任を持って仕事をして
もらうことを教えています。経営者が人間性もあり、普段からの在り方もしっかり
している前提であれば、とぼけた質問は、人を育てる観点でも効果的です。


少数精鋭の組織づくりにおけるリーダーシップは必要です。
リーダーシップを発揮しながらも、社員に任せる部分を作り、
人を育てる意味でも、経営者がいなくても成果が出る組織作りを目指しましょう。