前回は音楽療法の分類などについて書きました。
三重心身クリニックではリラクセーションなどのため音楽療法も活用していますが、その際には受容的音楽療法を用いています。脳、心理・生理学的によい影響を与える音楽を治療に活用することで、心身の安定を目指します。
今回は骨伝導の治療への応用について少し書きます。
人間は音を耳で知覚しますが、音の知覚は耳だけでなく、身体全体で感じ取っています。特に、周波数が低い低音域になるほど、拡散などによる減衰量が少なく、耳で聴くより体で感じ取っている比率が高くなります。ほとんど意識されませんが・・・。しかし、最終的には、音を聴くということは、耳だけではなく骨伝導も含め総合的に知覚されるのです。つまり、人間は自然界に身を置いている時は、身体全体で音を聴いていることになります。
体感音響では、治療用にプログラムされた音楽を使いますが、耳からは聴こえにくい低音域は振動として身体に伝えます。
音とともに骨伝導（音楽の情報が含まれている体感音響振動）を適切に与えると、音楽の臨場感や感動・陶酔感を深める効果やリラクセーションの効果があることが研究1)2）でも報告されています。
体感音響は英語では｢ボディソニック｣と呼びますが、｢音を耳だけではなく身体全体で感じるための音響システム｣のことです。人間に本来備わっている骨伝導を活用し、より深い脳、心理・生理学的なリラクセーション効果を目指すシステムなのです。
1)小松 明：体感音響振動の効果メカニズム試論－ボディソニックによる音楽療法の効果は何故起こるのか－．日本バイオミュージック学会誌，1992, Vol.7, P28-36．
2)小松 明、佐々木久夫［編］：音楽療法最前線増補版．人間と歴史社，1996.
ボディソニックチェアです。
私たちはだれもが夢や目標があります。あなたの実現したいこと、夢や希望の実現に向かい自信を持てたらどんなに良いでしょう。そのためには脳が心理・生理学的に最もコンディションの良い状態にあることが重要です。バイオフィードバック装置はあなたのコンディションを整えるためのトレーニング環境を提供します。
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三重心身クリニックは疾患の治療以外に予防医療にも取り組んでいます。
予防医学では心理療法、分子整合栄養医学、音楽療法、睡眠医学などに
力を入れています。
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