豊胸バッグ入れ替え手術後の経過。
こんにちは!小林です。
先日、胸のバッグ入れ替え手術をした方の診察をしました。
経過が順調でしたので、ブログで報告させてもらいます。
患者様は数十年前豊胸バッグの手術を行い、その後サイズアップのためバック入れ替え手術をしていました。
その後片側に硬くなる反応(拘縮こうしゅく)が出てしまい、当院・他院含め数回診察を受けるも
“入れ替えはリスクがあり厳しい。”“治すにはバックを取るしかないです”という診断でした。
数か月前、再度当院にいらっしゃいました。
僕が初めて診察したのがその時です。
片側が硬くなる反応を起こしており外観上の左右差・不自然さが見られ、自覚症状としての、張り・痛みも若干ありました。
"やはり厳しい。リスクを考えるとバックの除去しかないな”と感じ、その通り伝えました。
出血のリスク、再び硬くなり易いこと、うまくいっても左右差が出る可能性が高い。。。。という事を危惧しての診断です。
しかし患者様は
“先生の話・リスクも理解した上で、もう一度入れ替えをお願いします。”という強い要望だったのです。
結果的に。。。。今回は入れ替え手術を行いました。
ただし、同様の症例ですべて入れ替えをするということではありません。
今回はしっかり話し合った結果、患者様に覚悟と理解を十分持って頂けたという事、胸の状態に再入れ替えの余地があった事、最新のバッグを使用することで硬くなるリスクを軽減できる事などを考慮し行いました。
経過は今のところ順調で、患者様も喜んでくれています。
手術の成否はもちろん今後長期的に診なければなんとも言えませんが、現時点で良好な経過であればそれ程不安視する必要はないと思います。
こういった難しい症例で経過が良いというのは本当に嬉しいです。
すべての症例で患者様の希望通りの処置・手術が行えるわけではありませんが、リスクも考慮しながら相談の上、出来る限り最善を尽くしていこうと思います。