今、話題の「鎌倉シャツ」の秘密−2 | The company is made happy by the design.

今、話題の「鎌倉シャツ」の秘密−2


昨日に続き、
売れまくる「高級シャツ」を作る
「鎌倉シャツ」の秘密を明かします。


「鎌倉シャツ」
「5000円で買える2万円の品質を持つシャツ」を
テーマにしています。

前回も、言いましたが
品質を上げて価格を下げるには
「大量生産」するしかないと
思われていたのが
今までのアパレル業界の常識でした。

そのため、中国やヴェトナムといった
人件費の安い国で大量生産してきましたが
“品質”に限界があります。
なぜなら、日本人の縫製技術に勝るモノがないからです。

しかし、日本で縫製をすると人件費が高くなり
それが、販売価格に反映します。

その問題を「鎌倉シャツ」は
独自の生産システムで解決しました。


通常、アパレル業界では
春夏秋冬という4シーズンを山場に
商品開発します。
そのため、各シーズンに売れそびれた商品が
在庫となりバーゲン品となります。

そのバーゲン品や不良在庫を見越して
各社、販売価格に在庫費用を山積みするので
商品単価が高くなってしまいます。
ましてや国内生産ではなおさらです。

そのことを知り尽くしていた貞末氏は
流行廃りが少なくシーズンの山が無い、
男性用カッターシャツに特化しました。

そして、そのこは縫製工場側にとっても
大きなメリットがあります。

一般的なアパレルでは
シーズンの山場に大量の製造を縫製工場に依頼します。
そのため、工場側でも生産の「山」と「谷」を作らなければなりません。

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ところが、「鎌倉シャツ」は年中均一の生産量を
縫製工場に依頼するので工場側は「谷」の時期を埋めることが出来ます。

縫製工場はその見返りとして、他社に比べて
極めて小ロットの「鎌倉シャツ」の依頼を
快く受け入れています。

また、「鎌倉シャツ」は100種類以上のバリエーションを
持ちながら
基本原型はたった3型しかありません。
その3型を素材や色を変えることで
バリエーションを生んでいるのです。

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縫製工場にしてみても
他社のように次から次へと
様々なパターンを縫製させられると
職人の手を煩わせることとなり
そのことも販売価格に反映してきます。

「鎌倉シャツ」の場合、
縫製パターンが同じなので
職人の手を煩わせません。


これらの「鎌倉シャツ」独自のシステムによって
“低価格” “高品質” “多品種”という
業界の常識を覆した販売を実現したのでした。




「お客さんが納得する価格にするのが“経営の手腕”」



貞末氏はこの自身の言葉を実現した経営者です。