前回はリウマチに関する免疫機能についてお話ししました。
 今回は、いよいよ「自律神経免疫療法」とリウマチについてです。

 前回の話から「自律神経免疫療法」がいかに合理的な治療法かということが分かってもらえたかも-----
 さて、本題です。
 ストレスが引き金となり、交感神経が緊張して増加したNKT細胞がリウマチの原因である自己抗体作っているのです。勿論、リンパ球全体はストレスのために減少しています。通常の免疫機能は低下した状態にあります。ここで、「自律神経免疫療法」の登場となるわけです。
 「自律神経免疫療法」で、副交感神経を刺激することにより、自律神経のバランスが交感神経優位な状態から、バランスのとれた状態へと導かれます。(「自律神経免疫療法」は、副交感神経を優位にすることが強調されていますが、実際には交感神経側に大きく傾いたバランスを正常なバランスへと戻すのであって、副交感神経側に大きく傾けるのではありません)バランスを取り戻すと、リンパ球全体は増加し、通常の免疫機能は増加します。そして、NKT細胞は抑制されリウマチの原因である自己抗体も減少していきます。こうして、リウマチが良くなっていきます。
 「自律神経免疫療法」は、即効性があります。初回は患者さんにもよりますが、好転反応といって体が急激に交感神経緊張状態から解放されるための反応が起こることがあります。私たちの若葉クリニックでは、好転反応を少しでも避けるために、初回の治療は2/3程度の刺激量で行います。2度目からは、フルに行いますので、この時点から体が楽になってくるのが分かります。初めは1週間に2回の治療が理想的です。1ヶ月もたたない頃から週に1回でも大丈夫となり、後は症状に応じて回数を減らしていきます。
(勿論、薬は無理のない程度で結構ですので、でも出来るだけ早く中止してもらいます。ステロイドは、急にやめると副作用がでますので、特に注意が必要です。)
 「自律神経免疫療法」は、決して何ヶ月もたたないと効果が分からないという治療ではありませんし、副作用もありませんので2~3回、試しに受けてみて下さい。大半の方からは感謝されると信じています。(どんな治療法でも全員の方が良くなることは難しいです)

 人の体は、もともと自己治癒力が備わっています。現代医療はこの自己治癒力を無視して強力な薬で病気を押さえ込もうとしています。確かに、病気の急性期においては現代医療は劇的な成果をあげています。一方、慢性の病気に対しては期待するほどの成果が上がらないのが現状です。その大半の原因は、人の自己治癒力を無視した治療計画にあります。
 私たちの「自律神経免疫療法」は、自己治癒力を最大限に引き出す治療法といえます。あくまでも病気を治すのは自分自身だという意識が芽生えた時、「自律神経免疫療法」は最大の効果を発揮できるのです。


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