ブレアくん通信 ー 新春特大号 vol.1

春節もすぎたのに、まだ「新春」言うか  ですね。

久々の更新になりました。

まじめ馬場らー、おちゃらけジャンパーのフェリシアです。

年明けしばらく、馬に専念しようと、

クラブの年末パーティを１次会で帰ったり、

31日も予約を入れていたのに、

結局仕事をしたりしたにも関わらず、

元旦に目が覚めて最初に目にしたのは

お仕事メールでした。

でも、お相手 NYC では 31日で平日なんだから仕方なす。

そんなわけで年初から仕事はばたばた。

その後はわたしの体調不良で

なかなか新パートナーのブレアくんに

乗る機会がなかったのですが、

先日は、馬上ではなく地上で

ちょっと嬉しいことが２つありました。

１つめは、

ブレアくんがわたしに話しかけてきたこと。

騎乗後、蹄洗場につなぐと前掻きで

お水をご所望するのはいつものこと。

たいていバケツ２、３杯あげていたのですが、

先日は４杯めに突入。

ちょっとクチをつけたあとすぐに止めたので、

さすがにもう要らないよね、と、

お湯を汲み直して手入れを開始。

が、

しばらくしたら、鼻先をバケツのほうに伸ばしたあとで、

バケツのすぐ横にしゃがんでいたわたしに顔を向け

もう１度バケツに鼻を伸ばして、

「ねぇ、それ。それちょうだい。まだ飲みたいの」

と。

言葉はもちろん話しませんが、

自分の意思を伝えてきました。

あまりに大量に飲むので、

お腹を冷やして疝痛になられても困るから

冬場はお湯をあげているのですが、

さすがに手入れ用のタオルを何度も浸した

汚れたお湯をあげるわけにもいかず、

汲み直してあげました。

ブロ友の自馬さんたちや、

お友だちが買っているペットくんたちも

自分の意思表示や感情を人間が汲み取ってくれると

どんどん表現力豊かになりますよね。

ブレアくんは

あまりデレデレ人に懐いたりするタイプではないのですが、

ちょうだいのときはちゃんとかわいいお顔を作ってました。

２杯め、３杯めを汲んでたときも、こちらを振り返って、

わたしが彼の意図を理解してるかチェックしてます。

これから、もっともっと表現力豊かな仔にな〜れ。

そして

わたしも「通じるはず」と思ってもらえる人であり続けたい。

もう１つも些細なこと。

ブレアくんは自身が芦毛のくせに

入厩当初から大の芦毛嫌いを盛大にＰＲしてたのですが、

最近はほかの毛色もいやになったようで、

蹄洗場で自分の前をほかの馬が通るたびに

ムッキーーーーー！！！！

言ってます。

新参者なのに、態度 でかっ！

わたしは腕がかなり短いので、

騎乗中に馬がなにかを頑張ってくれたとき、

愛撫するには前かがみにならざるをえず、

せっかく頑張ってくれた馬のバランスを

崩してしまいそうなときは

声で褒めるようにしています。

なので、普段、

馬を叱るときは腹筋使って 野太い  声、

褒めるときは ごっ機嫌ちゃん  な高い声、

と意識的に使い分けているのですが。。。

先日の手入れ中、

ブレアくんの腰のあたりにわたしがいたときに

ブレアくんの

ムッキーーーーー！！！

が

穏やか〜〜な高齢外産牝馬ちゃん相手に炸裂。

さすがの牝馬ちゃんも ひょぇえ〜〜〜！  な反応。

思わず

「こら。なにやってんの」

と、

ごく普通につぶやくような声で、

腰をたたくとか、無口をがんと引っ張るとか、一切なく、

声もドスを効かせたわけでも、睨みつけたわけでもなく

普通に話すように言っただけだったのですが、

ブレアくんは振り向いて

怒らりた  

という顔をしました。

その後、もう１度牝馬ちゃんが出て行くときは

繊細な女心にトラウマを作ってはいかん！と

ブレアくんの顔のすぐ横、牝馬ちゃんとのあいだに立ち、

なにかあったらすぐに

無口を ガンっ と引っ張って叱る ため

スタンバってたのですが。。。

拍子抜けするくらい、なんのそぶりもなく。

見えていないのか？ って感じ。

あまりに無反応なので、

牝馬ちゃんの出入れをわざわざ遠回りさせて用心していた

学生スタッフさんが驚いたくらい。

もっちろん、

頚や顔を撫でまわして、大愛撫  しておきました。

えらいっ！ ちゃんと我慢できるじゃん！

（彼が撫でまわされることを愛情表現だと思っているか、

さっさと止めれ、うざすと思っているかは不明 ）

ブレアくんと接すること自体が久しぶりだから、

忘れられてるかな〜？ くらいに思っていたのに、

そもそも 10月半ばに乗り始めて、３ヶ月、

クラブに行かれなかったりブレアくんが不在だったりで

接してきたのは通算わずか２ヶ月程度。

顔撫でるでしょ〜？

一緒に遊ぼ〜？

でれでれ〜〜〜

的な

わかりやすい態度は一切ないかわりに、

彼は彼なりに、

ちゃんとわたしのことを認識してくれて、

わたしに伝えたいことは伝え、

わたしに叱られたことは理解して、

（とりあえずそのときだけはまず）止めてくれて、

知らないうちに、ちゃんと

わたしのことを信頼しはじめてくれてたんだ、と。

毎日接してるプロの方たちなら、全頭相手に

常に出来ていて当然のことかもしれませんが、

平均すると週２で、２ヶ月しか会ってなくて

これは、うん、なかなか上出来、と 嬉しく  なりました。

目上の人や、社会的に地位の高い人に対して

態度でかいのは、わたしもだしっ。

地上での信頼関係は出来はじめてきたので、

あとは騎乗中ですね。

こちらはいままでの経験から

パートナーシップと呼べるものが確立するまで

半年くらいはかかると見ているのですが、

どうなりますことやら。

続編 で、ここ３ヶ月での

ブレアくんの運動内容の変化について書いてみようと思います 。