前回は「結果」のお話をしました。
誰が、どんなふうになることを、講師として見たいのか、聞きたいのか。
どんな結果が実現するのを見たいのか。
ということでしたね。
セミナー設計で、まず始めに決めることは下記の3つで、
・結果
・プロセス
・内容
今回は、それの2つ目「プロセス」です。
プロセスと言うと日本語では過程とか工程とか一連の行為ということになります。
が、ここでは、下記のようなとらえ方をします。
「結果」を達成するために、どのようなやり方や方法でトレーニングをしていくか。
結果をもたらすためにどんなトレーニング方法を提供できるか。
ということです。
具体的に、しかも簡単にいうと、たとえばワークをするということです。
ワークは、このプロセスの一つのアイテムになります。
そのほかとしては、ワークという形をとらなくても、なにか学びになる事象であればいいのです。
ここでは、一番簡単に、ワークを取り上げます。
結果をもたらすためにワーク。
どのようにしたら結果を実感してもらう、もしくは実行してみようと思ってもらうことができるか。
どのように参加者が実際に結果を実践し、実現することができるか。
という条件が、基本的には必要になります。
ワークの要素としては、グループの相乗効果や、探索・発見・試行・学習から、信頼・好奇心を作り出す。
学びたくなる動機や魅力が組み込まれている。
たとえば、前回考えた「結果」は、
飲食店でホールスタッフをしている接客が苦手な人が、XXのテクニックを
お店に来たお客様との注文などの会話に使うことで、お客様からの注文が増え、
売上が50%アップできるようになれるとセミナーが終わった時に言ってくれている。
ですから、これをもたらすためのワークとして、
「注文会話ゲーム:注文の時の具体的なお客さまとの会話を、会話ゲームを通して練習する」
なんていうものを考えたとします。
このゲームを通して「注文がアップするような会話ができるようになる。」ということが狙いになります。
もう少し具体的にいうと、どのような会話が注文アップに効果的なのか、探索・発見・試行・学習しながら、ゲームという好奇心を引出す仕組みを取り入れることで、具体的な会話がわかるだけでなく、実際の接客で生かせる体験ができるようにすることになります。
そして、結果を実感してもらうために、さらに、実際に結果を実践してもらうためにワークを実施するので、結果を常に頭に置きながらワークを考えることが重要です。
人は、一つのことにしか焦点を当てられませんので、ワークを考えているうちに、結果をだんだん忘れてしまうことがよくあります。
そうすると、参加者人もたらしたいことができなくなってしまうか、できたとしても、効果が薄くなります。
ですから、必ず「結果」を常に頭に置きながら、どんなワークが効果的なのか、ぜひ考えてみましょう。