先日の記事「NYマンハッタンの超富裕層に学んだこと」の反響が大きかったので
「理想を叶えるためには"可能性"を捨てる勇気が必要ということ」の話をします。
(これも数年間感じてきたけど記事にするほど言語化も出来ていなかったしチャンスもなかった)
この記事を最初に公開してから5年、、、私のブログでこの記事がぶっちぎり1位のアクセスです
風の時代突入ということもあってか?2020年末ころからまたアクセスが増えているのでちょっと書き直して更新しました
ご縁あってこの記事にたどり着いたあなたの夢実現に役立てていただけたら嬉しいです
さて改めて、今回この記事で書くのは
「可能性を捨てることで夢が叶う」ということについて。
突然ですが、あなたが日々している「選択」の基準って一言で言えますか?
食事のメニューを選ぶ些細な選択から、
大学・仕事を選ぶ人生の選択まで、色々ありますね。
人間は「より可能性が大きいこと」に惹かれ、日常の選択基準にしています。
「無限の可能性」…この言葉が嫌いな人は少ないはずです。
行動経済学でも一般に「選択肢は多ければ多いほど良い」と思われて“いた”そうです。
「あとで"潰し"がきくように、こっちにしとこー」
という動機で何かを「選択」することって多いと思いますよ。
私もそうです。
これは私のストーリーを話してしまったほうがわかりやすいと思うので今では笑っちゃうエピソードを挙げると、
もともと超ストイックというか、自分を追い込んでしまうと休むことができなくなってしまう私が
この「可能性を広げること」を体現したら、どうなったと思いますか?
寝なかったんです。w
大学生の時の話ですが、可能性を広げるということに得も言われぬ魅力を感じていた私は
フル単で授業を入れて毎日朝9時から夜7時まで勉強したあとバイトに直行し
深夜0時まで働いたあとにほぼ必ず勉強するか朝まで遊んで・・を繰り返してました。
「あれもこれもうまくやりたい、超充実してる自分!快感!」みたいな。
実際、たくさん友達もできたし、大学でも交換留学した分をごっそり単位互換したというのにGPA3.9で3年半で早期卒業しました。(←当時私の大学では前代未聞で、資料を揃えて担当教授や教務課と何度もアポ取って直談判行ったりしてました。汗)
バイトでも、どこでも“それなりに”うまく結果を出すので(売り上げトップとか)当時の自分にとっては可能性が広がりすぎた気がして、いざ就活となったときに自己PRを考えても自分のキャラクターがわからなくなっていました。だって、どんどん可能性を広げれば広げるほど「安心」できると思ってやっていたからです。行動の理由がそれだけだった。
それで、誰の印象にも残らない「いい子ちゃん」「なんかすごい人」のできあがりです。
そんなとき、本屋さんで
「デキる人の効率の良い時間の使い方」みたいな本を手にとったんですよ。
すると、挿し絵に時間の使い方を表す24時間の円グラフがあって、
0時〜6時くらいに「睡眠」と書かれているじゃないですか。
それを見てハッとしたんです。
みんな、24時間起きているわけじゃない。
いや、みんなというか、これはデキる人の本だぞ。デキる人でも24時間起きていない。
休んでるやん!!!って。笑
初めて気がついた。
普通に考えれば当たり前なんですが・・・
皆ちゃっかり寝てるんじゃん!!!!!!!!って本屋で独り、目からうろこぽろぽろ。
(私の元々の世間知らずにもほどがありますがそれは置いといて‥)
私に何が足りなかったか、
それは「休む」ことだったわけですが
すると、世間知らずな私が即座に思ったのは
「今までよりも少ない活動時間で生きなければならないのか」ということでした。笑
そうなるとそれまでのようにあれもこれも手を出していられません。
つまり「何かに夢中になること」が必要だと、そのとき、初めて、身を持って、気がついたのです。
これって言い方を変えれば、ある意味「その他の可能性を捨てること」なんですよね
「自分らしく」生きたいというのなら
まず自分が生きる「場」を「選び取っていく」こと。
思うような場がなければ創造していくことが前提
と書いたのですが
それはつまり、
「どこでも通用するようなスーパーマン」なんて存在しないし
そんなのを目指さなくて良くて、
自分がしっくりくる、
生きたい場所を選び続けていくことでしか
幸せや自由は得られず、
それは「選択し続ける」=「他の選択を捨て続ける」ことでしか実現できない
ということを言いたかったんですね。
他の可能性を捨てることには「喪失」が付きものですし
もしかしたら選ばなかった道のほうがよかったと思って「後悔」することもあるかもしれません。
(ていうか、学校法人品川女子学院校長の漆紫穂子さんがおっしゃっている「どちらを選んでも後悔する」という言葉に至極納得しています。参考著書「働き女子が輝くために28歳までに身につけたいこと」)
でも、
可能性を広げ続けているのは、一見素晴らしいように見えて
喪失や後悔を怖れて実は何も起こらないゼロの状態に居続けること。
これはマイナスより意味のないこと。
もしうまくいかなかったとしても
少なくとも、うまくいかないとわかったことが本当の意味で可能性を広げたことになりますよね。
なんとなくあれもこれも興味があるけど、
しばらくやってみた後に「なんか違う」と感じるのが怖くて(時間の無駄だったと思いたくないから)
どれに注力したら良いかわからないというクライアントさんがこれまで何人かいました。
私もそうでしたし、今だっていろんな選択をするときにそう感じます。
でも、決断した後で実際にやってみて、後でやっぱり無駄だったと思う時間よりも、
決めないで先延ばしにしているその時間のほうが、過ごす時間の「長さ」ではなく「質」的に考えて遥かに無駄です。
自分の理想を叶えるためには自分らしさを見つけることが大事で(ここまではよく言われることですが)、
そのためには可能性を広げるという選択基準を一度放り出し、
自分の些細な「好き」や「ときめき」を頼りに
どれもまずやってみることが大事なんだと思います。
それで失うもの以上に得られるものが大きいのは確実だからです。
それは、日々食事のメニューを意識的に選ぶ(マインドフルに選ぶ)という些細なところから始められます。
すべての「選択」があなたを形作るからです。むしろ、その小さな選択以外に、あなたという存在を醸成するものは何もないといってもいいかもしれません。
こうすることで人格まで変わっていきます。
自分の欲を無視してストイックにがんばり続けることができてしまう以前の私のような人は
自分が喜ぶことをしないので「無感情」になっていきます。
(周囲から見るとポーカーフェイスの無敵感。笑)
でも、うまくできないことがあっても
自分が夢中になれることを知っていて
その人のカラーが出ている方が断然チャーミングで魅力的ですよね。
可能性を広げ続けていた時に出会う人・場所よりも
可能性を捨てた先で出会った人・場所とのほうが
良い関係を築けている実感があるのと、
意外にも、休める時間も結構確保できるんだな(←笑)というのが私の発見です。
前よりも、人生が密になった感じです。
さて、今ここで、あなたはどんな可能性を捨てられますか?