山本太郎氏について、皆様のブログを何本か読んで触発されたので、今日は、詩の形式で、山本太郎氏の心情や、彼の置かれた状況を表現してみた。彼の自信と不安の中で揺れ動く心情、矛盾した論理、湧き上がる野望などを堪能していただければ、幸いである。


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僕はどうしても参院選に勝ちたかった。

去年暮れの衆院選に落選していたからだ。

そのために何でもしてやろうと思った。

中核派の支援を受けたのも、市民の党に助けてもらったのもそのためだ。

そして選挙に勝った。やっと自分の居場所ができたのだ。


最近、またハゲが大きくなったが、

もうハゲは隠さないと心に決めた。

実は、僕は今、生活が苦しいんだ。


このハゲがもうちょっと大きくなったら、発毛剤や育毛剤のCMは来るだろうか?

テレビ局やスポンサーを批判しておきながら、虫がいいやつだなんて思わないでほしい。

ボクだって生きるために必死なんだ。


今度、支援団体の人たちと打ち合わせがある。

彼らに助けてもらった以上、ボクも大概のことはやるつもりだ。

だけど、ボクにも譲れない一線がある。

彼らからやってくれと言われたことをボクが拒否したら、ボクはどうなるのだろう。


脱原発を突破口にしてボクは日本を救いたい。

だけど、1番最初に救いたいのは、やっぱりこのハゲだ。

ハゲが大きくなったら、お前は間違っていると思われるからだ。

だから、ボクは真っ先にこのハゲを治さなければならないのだ。


国会では反自民のできるだけ大きなグループを結成し、

国会のテレビ中継がある時には、ボクに質問に立たせてほしい!

テレビ慣れしたボクがマスコミ対策を受け持つ。

そして、ボクは平成の楢崎弥之助になってみせる!


これからが俺の時代だ。

1人では何もできないなんて俺には関係ない。

俺には持って生まれた気品と人徳がある。

絶対、伸し上がってやる。


そして、もう少し偉くなったら、俺を裏切ったヤツらに復讐してやるのだ!

もう後悔したって遅いからな!俺は本気だからな!

待ってろよ、テレビ局!待ってろよ、大企業!

俺が潰してやる!


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ご参考までに、若い読者の皆様のために楢崎弥之助氏について少し説明すると、1960年から1996年まで、社会党 → 社会民主連合 → 自由連合 → 無所属と政党を変えながら活躍した政治家で、政治スキャンダルの追及で名を馳せ「国会の爆弾男」と呼ばれた衆院議員である。