これは私が、20代の頃から奴隷のように働いてきたために、感じることだと思うのですが、
やはり40代になったら、30代までのお金のために身を粉にして働くような人生にはおさらばしたいものです。
いえいえ、別に身を粉にして働くことが悪いことだ、と言っているわけではないのです。自分の本当にやりたいことをやるために、寝る間を惜しんで働くのは、すばらしいことなので、そういう方々は多分過労死しても、成仏できるでしょうけれど。
やはり金のために働いて、過労死するのは報われない。 40代というのは、人生80年と見て、(もっと長生きするぞ、と言う方もいらっしゃるでしょうが)、人生の折り返し地点なのです。 お金を墓場に持っていけるわけではないので、お金に対する接し方を変える必要があると思います。
それでは、40代になったらお金とどういう付き合い方をするか?
1)自分のためにお金を使う。
自分で稼いだお金なんだから、自分の好きなように、自分に使わないでどうする。一円残らず使いきって死ぬ計画を立てましょう。 子供のために残してやろうなんていう考えは捨てましょう。全部が全部とは言いませんが、子供と言うのはお金がなくたって立派に成長できます。
2)本当に必要なお金、と言うのを冷静に判断する。
40歳まで生きていると、いろんなものがたまってきます。余分なものはどんどん処理してお金に換えましょう。 必要な人がいたら、どんどんあげましょう。 クローゼットで寝かしているくらいだったら、寄付して本当に必要な人に使ってもらいましょう。
3)必要以上のお金を得るために、他の大切なものを犠牲にするのはやめる。
この年になってわかったことですが、お金というのはいくらあってももう十分ということはないのです。 私も20代の頃、いくいくらためたら引退するぞ~と目標に思った金額がありました。それでどうなったか、というと、実はもうその目標は2年前に達成しています。 じゃあなんでまだあくせくと働いているかというと、もっともっと優雅な引退生活を送りたいから。
じゃあ、あといくらあったら十分なの、ときかれると答えが出ない。5億円持っている人に、5億円あれば人生安泰ですか、と聞くと、きっと”5億円くらいじゃ”と言う答えが返ってくることと思います。これってやっぱりどこかおかしいと思うんです。棺おけのなかでお金にうずもれてあの世に送ってもらいたい、と言う人がいたら、これは話が別ですけどね。
4)お金のために働くのではなく、お金に働いてもらうことを考える。
今まで投資などを真剣に考えたことがない方は、いい加減にまじめに投資に取り組んで見てください。 私が昨年11月に一時帰国したときに、ちょうど週刊スパと言う雑誌で45歳で一億は簡単だった、と言う記事が出ていましたが、本当です。まじめに投資をすれば、まじめなリターンを得られます。 40歳でリターンが年率7%をきっているようなら、貴方の投資年齢は60歳超です。
5)人に気前よくおごってあげましょう。
若い頃は随分年上の先輩や男性からおごってもらったので、やはり30代になったら自分の分くらい自分で払い、40代になったら気前よくおごってあげる側に立ちたいものです。私はこれは社会に対する投資だと思っています。 それに不思議なことに人に使えば使うだけ、逆にお金が入ってくるような気がします。
私は自分のスタッフを月に最低でも一度は昼食に連れ出し、自腹でおごります。 (人数が多くなったので結構な出費ですが) これをすると、スタッフはちょっとした無理も聞いてくれるようになり、自分の評価が上がり、給与アップに繋がる、と言う図式です。逆に言えば、おごってあげられる、というのは、貴重なチャンスなのだ、と思うようにしています。
だけど、世の中には、私のようにこの年になってまでお金との健康な関係というものが把握できない人ばかりではなく、ちゃんと若いうちから上手な関係を築いている人がいます。
そういう人は、仕事、私生活、自分の生活水準と投資の4つのバランスをしっかりとって上手に生きている人です。 貴方の周りにもきっといますから、ぜひ見習ってください。 こういう賢い生き方は40歳になる前に、習得したいものです。