いつか…どこかで…ラベンダーの思い出とともに~
なーんてちょっぴり懐かしさと甘酸っぱさの思い出を胸に抱えながら、行ってきました、角川ヘラルド映画配給、角川書店/マッドハウス製作のアニメーション映画、『時をかける少女』。
場所は中野ZERO、今日(2006年7月6日)、18:30開場、19:00上映。
(入り口で配られたチラシと団扇)
上映に先立っておっさんがステージに出てきたと思ったら、角川の人と、マッドハウスの人で、どうも、当日午後に完成版が出来上がったばっかりで、最終版として上映するのは今日が初めてのこと。
だからお客さんを目の前にして緊張していることもさることながら、とにかくうれしさと興奮しているのが伝わってきて、ちょっと開場もいつもの試写会とは雰囲気が違ってるなという印象でした。
さて、ここからは本編にかかわるので、『ネタバレ』あり、です。
7/15の「胸キュンロードショー」(←角川の宣伝文句)を待ちたい人は、ここから先は読まないほうがいいかもね。
では、では、おいらの感想を。
まず、オープニング。【かったるい】というのが正直なところ。
「え?これってし●ぱ●作??」と思わず感じたけどね、最初の15分くらいは。
んで、やっと登場人物やストーリーが見えてくるんだけど、はっきり言って、ぜんぜん新作じゃない!!!
オリジナルのリメイクといってもいいくらい、話のコンセプトも、登場人物の人間関係も、おーんなじ。
ただ違うのは、旧ドリカム状態の男の子二人がふたりとも今風にーちゃんになっていること。
だって、オリジナル版では、深町君みたいなのも、吾郎ちゃんみたいな「おっさんみたいな、若造みたいな」中途半端な学生はいないぞっ!って突っ込んじゃったもんねー。
あとは、ヒロインの女の子のキャラクター。
原田さんのときは、どちらかというと優等生でありながらも、ちょっとドジってな感じだったけど、今回のヒロインは、やたらと自由奔放で明るい。
っていうかこんなやつもし本当にいたら絶対いじめられてると思うけど、学校で(笑)。
わかりやすく言えば、デビュー当時の鈴木あみ(あみーご)かな。
(ね、言ってる意味わかるでしょう、ね、ね、ね??)
ヒロインの担当の声優さんもおいらはちょっとNGでした。特に泣いているシーンは「はぁ???」って感じな演技でしたよ。
それと、アニメーションに自体も思ったほどびっくりはしません。
人物をクリアーにして、周りの風景、たとえば家の中などは、印象派風のタッチ。
全体的に「平面」な感じがして、ちょっともったいないかもねー。
あと、サウンドトラックが最悪。
ほぼ終わりごろに主題歌(挿入歌かも…)が入ってきてやっと、「あ、映画を見てるんだった!」と思い出したりして。(笑)
オリジナルでは未来では自然がなくなってしまい、特効薬の成分に似た「ラベンダー」を採取しに深町君がやってきたわけだけど、こちらではそれがある「絵」に置き換えられていた。
でも、ぜんぜん過去にやってきた理由の「社会的重み」が違ってて、うーーーん、確かに原田さんのオリジナルは角川のアイドル映画ではあったけど、多少なりとも製作者側の「思い」も伝わってきたんだけど、こちらはまー、いわゆる「十代の考えるちょっぴりおセンチなラブロマンス」と捕らえたほうが無難かも。
あと、本編中に、プロダクトプレイスというマーケティング(というか広告)手法が多々採用されていて、さすが角川、よっ!いつまでたっても商業主義!!(←当たり前だけどさー。)、この商売上手!!
と拍手しそうになったよ、ハリウッドの手法をアニメでもやるとはっ!っていう見事さに。
やっぱり、「芳山君」は過去をひきづっていて、それでいまだに独身、ということでしたよ。
この辺は原田さんのオリジナルに対するオマージュ的な風にも見えたけど、最近映画を見なくなった「角川3姉妹」映画に夢中だったお父さんも引き釣り出しちゃえ!!!っていう目的がちらちら(というか明確だけど)みえてて、うーん、ちょっと興ざめ。
まー、まとめちゃうと、「いつも青春は時をかける」という懐かしいキャッチコピーのように、そしてカルピスの宣伝コピーのように、【あまずっぺーーーっーー】映画ですねー。
うーーーーむ、、、、期待していただけにちょっと「????」ってかんじっす。
でも、ほら、ねー、人によって捕らえ方は違うから、ね、でしょ?(←かるーく角川さんにフォロー…になってないか<笑>)
でも結局、やっぱり好きなんですよねー、角川映画。
こうやって記事かいてるのも結局宣伝になっていて、試写会の意義が出ているわけだしね(笑)。
(まんまとマーケティングにのっている振りを楽しみながらやっぱりのっていることも知っているおいら。)
オイラの星:★★☆☆☆
(オリジナルを知らなかったら、もうひとつ星は増えるのか減るのか微妙~。)