miu様、そしてmiuさん応援団の皆様、大変長らくお待たせいたしました!

ようやく、miuさんの前世のことをお聞きすることができました。いったいどんな内容なのか・・・。長くなるかもしれませんが、この際一気にお伝えしちゃいますね!

龍:「では、神様。miuさんの前世物語、教えていただけますか(ドキドキ・・・)」

神:「はい。結論から申し上げますと、

辞世の句

が、miuさんのもとに届けられる、ということです」

龍:「辞世の句? あの、死ぬ前に書く一文というか?」

神:「そうです。それはmiuさんに宛てられたものです。それがまだ、残っているのです」

龍:「ひえええええっ!!! ええっと、で、どんな内容なんですか???」

神:「手紙の内容の前に、miuさんの前世のお話を少しさせてください。昔のこと、といっても、近い過去の話です。70年くらい前のお話で、miuさんと、いわゆる恋仲だった男性がいました」

龍:「おおうっ!!! (なぜか恋愛話にはテンションあがる僕)」

神:「その男性とmiuさんは、結婚はしていませんでしたが、お互いとても好いていました。男性は農家出身だったのですが、ある日、赤紙(お前は兵隊になれ! という政府からの命令書)が届き、戦争に行くことになりました」

龍:「あううう・・・それは寂しいなあ・・・」

神:「そして、男性はmiuさんに対し、好きだということを告げて、戦争から帰ってきたら一緒になりたい、と言って出征していきました。で、戦地に赴き、色々な場所を転戦した後、ガダルカナルで亡くなりました」

龍:「ガダルカナル! たしか激戦地ですよね? でも、亡くなっちゃったんですね。。。」

神:「残念ながら。で、戦地での彼の階級ですが、いわゆる一兵卒ではなく、将校レベルまで昇格していきました。農民出身では珍しいことですが、彼には非常に人徳があったのです」

龍:「すごい! 農民から将校って確かに、珍しいかも。。。よっぽど勉強もして、性格もよかったんですね・・・」

神:「でも人徳がある人ほど、前線に出され、死んでいく確率も高かったのです」

龍:「ぐ・・・・・・・・」

神:「彼は皆から慕われていました。その当時の軍隊は、殴る蹴るといった暴行ありきで、上官が殴るのはもちろん、部下同士を無意味に殴らせたり、とにかく毎日そういう生活を送っていました。で、自分がそうされていたからか、偉くなってもそういう慣習を続けいく人が多かったのです」

龍:「ああ、俺もう絶対ダメ、そういうところ。。。」

神:「でもみんな、従うしかなかったんですね。でも、その彼はそういう暴力が大嫌いで、崇高な生き方を示していたのです」

龍:「立派ぁっ!!!」

神:「でも、戦争です。当然、彼も多くの敵兵を殺しました。で、ガダルカナル、聞いたことのある方も多いでしょうが、そこはちょっと特殊な場所でした。森はあるのに、食べるものがないのです。ですので、飢え死にをしていく人が大変多かったのです」

龍:「・・・・・・・・・・」

神:「たとえば、お米をせっかく調達しても、それを全軍に配る間に飢えで亡くなるという人もいるくらい、ひどい状況でした。ある人は、あまりにお腹がすいて同僚の食事をとりあげて食べてしまい、戦闘中、その人に後ろから撃たれる、ということもありました」

龍:「地獄ですね・・・・・・」

神:「悲劇だらけの状態です。さらに戦況も絶望的になり、日本兵はみな、死を覚悟しました。もう、必ず自分は死ぬな、と。もう日本には帰れないな、と」

龍:「あああダメだ!もう涙のやつが顔を出してきやがったっ!」

神:「そんな緊迫した状況の中、男性の胸に去来したのが、大好きだったmiuさんです。なんとか、最後の想いを伝えたい。でも、手紙も送れる状況ではありません。どうやったら、自分の気持ちがmiuさんに届くのか。別れを言うことができるのか、考えに考えた末、ある行動をとりました」

龍:「・・・どんな行動ですか?」

神:「クイズにしましょうか。龍だったらどうしましたか?」

龍:「えええええ~~~っ!? ええっと、傷病兵とかは日本に送られてませんでした? その人に手紙を渡すように頼んだとか?」

神:「いいえ。傷病兵すら、日本に帰れませんでした」

龍:「じゃ、じゃあ飛行機は? いや、船は?」

神:「ありません」

龍:「えっとじゃあ、その島に、石かなんかに文字を彫って、残した!」

神:「その島には残していません」

龍:「・・・・・・・・あ! わかった! 敵兵にお願いした!!!」

神:「無理です」

龍:「えええ! もう、わかんないですー。もう空き瓶に入れて流すくらいしか・・・」

神:「正解です」

龍:「!!! マ、マジですか???」

神:「空き瓶じゃなくて、水筒だったんだけどね。アルミ製の、水筒の中に手紙をいれ、海に流したのです。どうか、miuさんの元に届いておくれ、と念じながら」

龍:「あぁぁ。もう手段が何もなく、そこまで追い詰められていたんですね・・・。で、でも、ガダルカナルって南方の島ですよね? 海流って日本までつながっているんですか?」

神:「いいえ。でも、そこが奇跡なのです。男性の強い念によって起こりえた奇跡といっていいでしょう。でも、渡したかった女性にはまだ届いていません。その女性、まあmiuさんなんですが、あなたはずっと、その男性の帰りを待っていました。戦死したということを知った後も、操を守り通したのです」

龍:「・・・・・・・・・・・・」

神:「私が愛する男性は、その人しかいない、と思っていたからです。緩慢な自殺、とでも申しましょうか、ガダルカナルの状況を後で知り、自分も男性と同じ思いをしようと、ものを食べないと決め、若くして亡くなりました。まだ32歳でした」

龍:「・・・・・・・・・・・・なんで神様は僕をそう泣かすんですか?」

神:「一人娘で、お父さんも戦争で亡くなっており、お母さんは病気で亡くなりました。ですので、その女性の血は途絶えてしまっています。で、今回、その手紙をmiuさん、あなたに届けたい理由ですが、ぜひ、その男性の魂を浄化させてあげてほしいのです」

龍:「浄化! ということは、まだ浄化されていないんですね・・・」

神:「残念ながら、いまだ戦地にいて、亡くなった戦友の魂たちと一緒にさまよっています。上の世界に戻ることができていないのです」

龍:「あああ、悲劇はまだ続いているんですね。。。」

神:「ですので、あなたがその手紙を見つけて、その思いを読みましたよ、と。念じて、その気持ちを彼に届けてほしいのです。そうすることによって、彼の魂は上にあがれます。そして晴れて、大好きだった女性、つまりmiuさんの魂と、上の世界で会話ができるのです」

龍:「ぜひ、会話してほしいです・・・・・」

神:「そして、その彼は、あなたを一生守ってくれることになります」

龍:「すごい!!!!!」

神:「まあ、できるならばいずれ、ガダルカナルに赴いて、慰霊してあげてほしいくらいです。そこには忠霊塔はありますが、凄惨な状況で亡くなった人々の怨念や悔しい思い、どうしようもない思いがいまだに渦巻いているのです」

龍:「ああ、僕も一回行ってみたいなあ。。。何もできないけど。。。」

神:「では、その水筒がどうやって日本に流れ着いたのか、のお話をしましょう。実は一回、拾われています」

龍:「は? 誰に?」

神:「漁船に。その船員が中を開けて見てもいます。つまり、一回、外の空気に触れています。ただ、急いで書いたもので、
あて先がなく、辞世の句のみで、しかも書いたのは死ぬ一歩手前のときです。字も乱れていて、よくわからない。見た人は、これはゴミだな、と。船の上からまた捨てたのです。それが東シナ海でした」

龍:「ひえええ~~~! で、どうなったんですか?」

神:「水筒はそこからまた北上していきました。でも、一回拾われたのがよかったのです。ガダルカナルからの海流では、日本に届きません。その漁船は移動していたため、捨てられた場所が、ちょうど日本につながる海流の上だったのです」

龍:「奇跡だ!」

神:「日本の海岸で、一回打ち上げられたのが、九州です」

龍:「おお! 到着!」

神:「でも波が荒れて、また海へ持っていかれました」

龍:「ええええ~っ!!!」

神:「で、またしばらく漂流した後、日本のとある海岸に打ち上げられたのです。そしてその海岸は、miuさん、今あなたが住んでいる場所の近くです」

龍:「ひやーーーっ! すすす、すごすぎるっ!!!!!」

神:「その水筒に入った手紙は、着実に、あなたの元へと旅してきたのです。それをぜひ、見つけてほしいのです」

龍:「ぜひ! 僕からもお願いします!」

神:「で、見つけた後ですが、男性に念を送った後、あなたの協力者(一人で十分ですよ)に、その手紙を預かってもらってください」

龍:「え? 自分で持っていてはダメですか?」

神:「いいんですが、ひょっとして、あなたが重くなるかもしれません。これを重荷にしてほしくないのです。でも、もし、自分で持っていたいなら、持っていてください。それはおまかせします」

龍:「まあ、これは見つけた後に決めていいんですね」

神:「はい。あと、水筒ですが、それも自由に、持つ人を決めてください。でも売りに出すとか、知らない人に渡すようなことはないようにお願いしますね」

龍:「了解です! たぶん!」

神:「では最後に、その将校さん、男性の下の名前だけお伝えしておきましょう。

真次(しんじ)

さんといいます。そして、miuさん、当時のあなたの下のお名前は、

良子(よしこ)

さんです」

龍:「おおおー! 名前出ましたねえー!!!」

神:「真次さんと、良子さん、その二人の物語が、太平洋戦争の時代にあったことを、心の中にしまっておいてください。そして、その気持ちを持って、宝探しに行ってください。そして、できうれば、その内容を写真に撮って、私たちに教えてください。

戦争の悲惨さと、

人の過ち、

そこにすべてが含まれているはずです。


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以上です。。。いかがだったでしょうか、miuさん。そして応援団の皆さん。

いろいろな思いが交錯するでしょうが、私はいつも、こういう、戦争や、悲恋のお話を聞くと涙が出てきてしまいます。。。

miuさんを想いながら死んでいった真次さんのお気持ちはどんなに無念だったろう。。。愛する人を待ち続けた良子さんのお気持ちも、いかにさびしかったろう。。。。

miuさん、でも、神様がおっしゃるには、やはり無理はなさらないでください、ということです。でも、このお話を知って、宝探しをしてみたいという気持ちが、もし変わらないのであれば、次に詳しい地図をお伝えしますね、とのことです。

その場合、地図の写真はmiuさんに直でメールさせていただきますが、このブログには地名などをボカした画像を掲載できればなあ、と思っています。

では、miuさん、お手数ですが、またコメントいただけましたら嬉しいです。

応援団の皆様のコメントもお待ちしております!

あ、コメントで思い出したのですが。。。

私も今まで、少しはブログを見てきましたが、このブログに多く寄せられる、人を思いやり、愛が溢れるコメントに、いつも感動のハリケーンが巻き起こっています。

同じ時代に居合わせ、同じ環境で生きる人間として、質問者に心から共感し、ときには励まし、ときには慰め、ときには鼓舞する。もちろん、我が身を翻って反省することも(私は毎回です)。。。

というか、単に「感動した!」という言葉でも、すでにそれが共感(共に感動)なんですよね。なのでぜひ、どんな言葉でも、ひとことでも結構ですので、皆様の心の表現場として、コメント欄をお気軽にご活用いただければと思います。もちろん、単なるガス抜きも大歓迎!(このブログは、本文と、皆様のコメントがセットです!)

それにしても、本当に、皆様のように暖かく、優しく、またユーモアに理解のある(私にユーモアがあるかどうか別として!)(でも「ラメ入りの座布団」に笑ったというコメント、めっちゃ嬉しかったです!)読者に囲まれて、私もアニキも神様も幸せ者です。

この場をかりて、熱く厚くお礼申し上げます。おかげさまで、ありがとうございます。