副腎とはどんな臓器でしょうか?

副腎は腎臓の上にある小さな臓器です。小さく目立たない臓器ですが非常に重要な役割を果たしています。

副腎には皮質と髄質があります。

皮質から

①コルチゾール
②アルドステロン
③テストステロン

髄質から

④カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン)

という非常に重要なホルモンが分泌されます。

おのおのの働きを見てみましょう。

①コルチゾールの作用と症候・疾患

・糖新生コントロール⇒高血糖、低血糖
・脂質の合成亢進⇒高脂血症、中心性肥満
・タンパク質の異化⇒筋萎縮
・免疫抑制⇒感染症
・骨代謝亢進⇒骨粗しょう症
・中枢神経障害⇒精神障害、抑うつ、不眠
・血液系の異常⇒好中球増加、リンパ球低下、凝固能亢進


②アルドステロンの作用と症候・疾患

・ナトリウムの貯留⇒高血圧・むくみ
・カリウムの排泄増加⇒筋力低下、低カリウム血症

③テストステロンの作用と症候・疾患

・性の機能分化に関与⇒女性の場合は無月経、不妊

④カテコールアミンの作用と症候・疾患

・交感神経亢進症状⇒高血圧、頻脈、発汗過多、パニック


こんなに小さな臓器ですが、実に様々な働きをしていることが理解できるかと思います。




ではこの副腎がストレスによってどんな反応を起こすのか次回に続きます。