昨日・一昨日のショートノベルを読んでくださった方、いかがだっただろうか?

 特に、愛子さんを訪ねてきた翔子さんの言動について、どう思われただろうか?

 なぜ愛子さんはせっかく翔子さんが励ましに訪れてくれたのに、元気を出すことができなかったのだろうか?


 実はこのショートノベル、簡単な「心の支援者に向いている度テスト」のつもりで作った


 翔子さんの言動について、「こことこことこれはまずいよ」と自信をもって指摘できる方は、心理学やカウンセリングを勉強したことのある方か、素人なら大変優れた思いやりの持ち主だと思う。

「今までだったら流してたと思うけど、このブログをここまで読んで、これはまずいと思った!」という方は、一を聞いて十を悟る、大変優れた頭脳の持ち主である。


「悪気はないんだろうけど、何だかちょっとなあ」と違和感を持たれた方は、なかなか鋭い感性をお持ちの方である。このブログの続きをお読みになれば、違和感の正体が分かっていただけると思う。



 「別に悪いことは言ってないと思うけど、何がまずいの?」と思われた方は、要注意。ひょっとすると気づかないうちに、周囲の方の心の傷を広げているかもしれない。



 このブログを見てくださった方は、どれに相当されただろうか?


 愛子さんが、震災をきっかけとして心の病(あえてPTSDとは言わない。現在の症状では、これから愛子さんがどういう形の心の病気を発症するかは特定できないからである)を発症しかけていることは、なんとなくお分かり頂けたと思う。

 

 そして、実は翔子さんの言動、「震災で心の傷を負った方には言ってはいけない」NGワードだらけなのである。



 明日からは、日本社会の現状を踏まえた上で、心のケアは実際にはどのように行われていくか、またそれを妨げやすいものにはどんなものがあるかについて考えていく。


(ショートノベルのNGワードについては、後日解答をアップする予定であるので、またお読みいただけると幸いである)。