外科医が教える、正しいダイエット
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ムクミがあるから痩せない?

ムクミ=浮腫の原因は様々です。

身体の水分の出入りがプラスであれば
短期間でみれば体重は増えます。

病的な程度に浮腫がひどければ治療が必要です。


多くの場合は浮腫があるから痩せないのではなく、
太っているのは脂肪が多いからです。

水分は腎機能が現在正常なら、
飲んだ分は尿として出ます。

浮腫の原因は様々です。


1.心不全
2.腎不全
3.肝不全
4.低蛋白血症

以上は病気で命に関わるために、
早急な治療が必要です。


その他に、

5.ホルモン異常
  原発性アルドステロン症(副腎の病気)
6.経口避妊薬ピルの服用
  (プロゲステロンの保水作用)
7.下肢の運動不足
8.肥満(脂肪で静脈環流が妨げられる)
9.立ちっぱなし、座りっぱなしの仕事
10.強度の貧血


いずれにしろ、

長期間にわたって体重が増えるほどの浮腫の原因がある場合は、
病気があって日常生活ができない状態です。


軽度の浮腫であれば、体重に影響するのは
せいぜい1キロまでです。


浮腫があるから痩せにくいではなく、
肥満があるから浮腫があると思います。

肥満の原因は浮腫ではなく、別にあるはずです。



ドクターヒロでした。

「ナイシトール」で痩せるか?

「ナイシトール」は漢方成分で、
肥満に効果があるとうたっています。


メーカーである小林製薬のホームページを見てください。

http://www.kobayashi.co.jp/seihin/ns_t/

このページにどんな漢方成分が入っているか書いています。


この中で痩せることに関して最も、関係のある成分は、

「マオウ 麻黄」です。


マオウは興奮作用のあるエフェドリンを含んでいます。
マオウは覚醒剤の原料にも使われていました。


以下「wikipedia」の中の記載です。

アメリカなどでは
エフェドラと称してダイエット用に用いられたが、
危険性が指摘されて多くの国で禁止された
(エフェドリン参照)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AA%E3%82%A6%E5%B1%9E

その他の漢方成分も、ひとつずつ調べてみれば、
作用は分かります。



結論です。

抗肥満効果があるとされる薬品の考え方のひとつは、

「興奮させれば消費エネルギーが増えて痩せる」
とするものです。


しかし、興奮系の薬・成分は
習慣性(薬物中毒)をもたらすことと、
血圧を高くする副作用もあります。


薬で痩せることのその他の危険性については
以外に知られていません。

特に、
「漢方薬は副作用がない」

と思っている人が沢山いますが、
漢方薬でも副作用はありますし、

危険なものもあります。

妊婦さんのダイエット

妊娠中はダイエットというよりも、

体重が増え過ぎないように気をつける
というスタンスが正しいと思います。


出産時までに
赤ちゃん、胎盤、羊水その他の重量分で増える体重は約6キロです。


従って、妊娠中の体重増加を8キロ以内にできれば理想とされています。


妊娠中の体重増加が多いと

1.血栓を作りやすい
2.妊娠中毒になりやすい
3.分娩が難産になりやすい
4.麻酔が効きにくい
5.分娩後に体重が戻りにくい

などのリスクがあります。


妊娠中は、
食べる量を減らすだけのダイエットは絶対にしてはいけません。


赤ちゃんの発育に影響しますし、母体がガタガタになります。


原則的には妊娠中のダイエットも基本は同じです。

1.十分は必須栄養素の補充(正しいサプリ)
2.高脂肪食を避ける
3.砂糖・お菓子を控える
4.塩分を控える
5.安定期になったら身体を動かす

基本はトータルカロリーを減らすことです。


定期健診で赤ちゃんの発育を見ながら、
摂取カロリーの総量が増えないように気をつけることです。

後は出産後に、元の体重に戻れるかが問題になります。
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