7月16日(日曜日)私立恵比寿中学 IDOL march HALLTOUR 2017~今、君とここにいる~ ツアーファイナル@東京国際フォーラム ホールA(東京 有楽町)
今年4月22日から約3ヶ月かけて、全国18都市のべ19公演が行われた私立恵比寿中学(エビ中)の2017年春ツアーも、この日7月16日東京国際フォーラムホールAの公演をもっていよいよ最終日を迎えることになりました。
その最終日公演を観覧する機会に恵まれたので、ここにレポートさせていただきます。
エビ中のメンバー、そしてファン(エビ中ファミリー)にとってこの7月16日、という日は、特別な日でもあります。
この日は今年2月8日に急逝された、メンバー松野莉奈さん(りななん)の19歳のお誕生日です。
これまでも度重なる試練を乗り越えてきたエビ中メンバーに襲いかかった、最大の不幸。
彼女たちのことを知る人誰もが忘れることの出来ない今年始めに起こったつらい出来事・・・。
ファミリーみんなが悲しみにくれ、ある人は泣き暮らし、ある人は放心の毎日。
長年付き添って試練を共有してきたファンも、今回ばかりは、
「このままエビ中は終わってしまうのではないか?」
と思った・・・。
しかし、エビ中メンバーはそこから不死鳥のごとく立ち上がり、4月からの春の全国ツアーで活動再開。ツアーでは5月31日発売の新アルバム「エビクラシー」に収録されている楽曲を披露。
5月26日には自身4回目となるMUSIC STATIONに出演を果たしてアルバム看板曲の「なないろ」を披露して成功を収めました。
そして、ツアー以外にも様々なイベントに顔を出し以前にも増して忙しく活動。全国のファンに元気な姿を見せ続けてくれています。
松野さんの不幸からのエビ中の奇跡とも思える復活、それは、松野さんのご両親の温かいご協力が無ければ、なしえなかったことでしょう。
松野さんのお母様が、なんとファンへ向けて松野さんのブログを更新し、亡くなる直前に旅行した元気なお姿を写真におさめたものを公開してくれました。
そして、ブログでは、エビ中に入ってメンバーと過ごせ、多くのファンに応援してもらった娘さんのことを、幸せな人生だった、と述懐してくださいました。
その言葉はメンバー多くのファミリーに感動と勇気を与えてくれました。
↑この日、東京国際フォーラムは、感謝の気持ちをこめた温かいファンによってぎっしりとうまりました。
(僕は、本ツアーは4月29日の大阪国際会議場公演(1日目)以来、2回目の観覧となります。なお、なんで2カ所だけしか行けなかったのか、その理由は以前のブログに書かれています)
前回行った時にはまだツアー初期でありましたし、アルバムが発売されていない状況で、メンバーも我々ファンも手探りの状態で、完成度も今ひとつだった曲もありました。ツアーファイナル。「エビクラシー」楽曲がどれだけ洗練されてきているのか・・・そして、莉奈さん生誕にあわせた何かしらのアクションがあるのか?
↑この日に合わせて発売された、生前モデル活動も並行してなさっていた莉奈さんのフォトブック、飛ぶように売れていました。
私も高校2年生の次女(安本彩花ちゃん推し)をつれて入場し、どのようなライブになるのかわくわくしながら2階の着席指定席につきました。
↑次女とコーヒーのんでブレイク。期末テストがとても悪くて妻が学校から呼び出しをくらったそうで、妻と次女は大ゲンカの最中。次女、妻に大事な服やカバンを捨てられたそうで、今も妻の悪口言いまくってる(笑)。
我が家は松野家とえらい違い。
本当はライブなんか連れて行ってる状況じゃないんですが、カウンセリングも必要なので・・・(汗)
(さて、ライブレポ開始です。いつものごとく超長文になりますから覚悟してつかぁさい ww)
開演予定時刻を3分過ぎた17時03分。会場内が暗転すると、エビ中メンバー達の舞台裏のひそひそ話が拾われて流されます。
「うわっ・・・緊張してきた!」
「ヤバイね・・・!」
ほほえましくもやや弱気な会話を、特徴のある廣田あいかちゃん(ぁぃぁぃ)の声が鼓舞します。
ぁぃぁぃ「でも、大丈夫!全部出し切りましょう!!」
そして、この言葉で吹っ切れたようなメンバーたち、いつもの
「一曲入魂!エビ中、ファイト!」
の声が響き渡ると、会場に大歓声があがり、
01.「ebiture~ゑびすもてたまわんせむ」
でメンバー入場。
ツアー中日替わりの旗手は本日はぁぃぁぃ。
メンバー全員、とびきりの笑顔。結膜炎を患っている柏木ひなたちゃんは前日のツアー石川に引き続き本日はメガネ着用ですがお元気そう。
入場したメンバー、すかさずライブ本編の第一曲
02.「制服"報連相"ファンク」へ。
前回4月29日に聴いた時とくらべると格段にメンバーのパワーが上がっていると実感。
この曲は中山莉子ちゃん(りったん)曲ですが、中央で堂々と歌う最年少りったんにはもはやセンターの風格が(笑)。
サビで彼女が右手指を動かす振りがとても素敵。
綺麗になったのはルックスだけじゃありません。
03.「CHAN-CHARA-CHAN」
メンバーのダンスが、速い!
7人の間隔がきちんと等間隔になった。
歌詞がどことなくへんな曲であまり印象がなかったけど、こりゃ「まっすぐ」のB面、という認識を改めなければいけないなぁ・・・。
速いダンスのCHANCHARAから間髪いれず
04. 「金八 DANCE MUSIC」へ。
広い国際フォーラムのステージをめいっぱい使ってのパフォーマンス。
ギロッポンジャンプの真山(りかちゃん)、2mくらい跳んでるんじゃない?(笑)
前蹴りの上がり方もハンパない。
ここから固定曲
05. 「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」
のっけからこんな激しい曲連発で心配になる。
中山莉子ちゃん、前曲の魚肉ソーセージパフォーマンスから間をおかず重いほうきを肩にかけての激しいダンス。
負荷がかかり一瞬苦しそうな表情をみせるが頑張りぬく。
柏木ひなたちゃん→安本彩花ちゃんの曲毎度のアドリブセリフは
「東京!」→「勇気ありがとう!」
で会場大喜び。
ここで一回目のMCは自己紹介。
ツアーファイナルだけにそれぞれ気の利いたことを言うかと思ったが、
安本彩花「一生の思い出に残るライブにしたい。」
星名美怜「このツアーが最高の思い出になるように。」
ぁぃぁぃ「自分の力を出し切りたい。」
と、意外と普通のまじめな挨拶(笑)。
ファイナルなりに色々イベントがありそうで時間節約か。
そしたら、
小林歌穂ちゃん(ぽーちゃん)
「今日はスペシャルがあるんですよ~!あ、、言っちゃったけど・・・・」
と、観客の期待を膨らませる意味深な発言。
こういうストレートな流れのときはラストに来る真山が変化球を投げてくれる(ボケる)はず、
と思ったら、案の定、何かやらなきゃと思ったらしく、
裏声で自分の今のハイテンション度合いを表現し始めた。
「1階のみんな~元気ですか~?」
とか
「2階~!」
とか、ライブでよくやる定番分離パターンを使ったのですが、ファルセットで叫ぶとファンが何言ってるか聞き取れず、結局常にファン全員が
「イエー!」
と答えてしまい不発。
「ふん!いいよいいよ、真山の声なんか、どうせみんな適当に聞いてりゃいいと思ってんでしょー!」
と拗ねた真山であったが、その後ペロっと舌を出す
やっぱり最年長、いいわ~(笑)
ここで再び楽曲に。次は
06. 「フォーエバー中坊」
これも練習と実践の効果が出ていて4月の時と全然キレが違ってました。メンバーの間隔の美しさとシンクロ度合いが美しい。
後ろをみないで後方に猛スピードで下がる振り付けがあるけど全くぶつかったりつまづいたりしないのが凄い。
前山田健一さん作曲のおふざけ曲が、まじめにやるとなんか名曲に思えてくるから不思議。
07. 「ハイタテキ!」
日替わり曲前半のここでみんな大好き人気曲。
激しい曲連続の攻めのセトリ。確か4月29日のときはアンコールでやったと思う。この曲の7人フォーメーションは完全に完成していますね。
国際フォーラムの広い客席全体が振りコピしている姿は圧感の眺め、でした。
08. 「MISSION SURVIVOR」
まだまだ攻めの手を緩めないエビ中に観客狂喜乱舞。
中央のひな壇、舞台両端のお立ち台をフル活用でガンガンタオルを回すメンバー。
ぽーちゃん、変顔とひな壇最上段での絶唱で八面六臂の活躍ぶり。
りったんも負けじとハイテンションダンスで応戦。
熱い、熱すぎる。
思わず起立禁止の着席指定で立ちあがりそうになるのを懸命にこらえる私・・・。
09. 「まっすぐ」
本ツアーでは感動系の「スーパーヒーロー」と「まっすぐ」は別々に使い分けています。
この日は「まっすぐ」が入りました。
歌い出しのぽーちゃんの声がややかすれた。
これは前曲でのハイテンションでやや声がかすれたのか、
それとも、ツアーファイナルでのこの曲に何か特別な思いがあったのか・・・・
彼女の瞳がやや潤んでいるところを見るとなんとなく後者のような気がする。
彼女はすごく気持ちのやさしいいい子だと思うし。
そうじゃなくて普通に楽曲表現としてあの表情が出来ているのだとすれば彼女は大女優になれる素質があるということで、どちらにしても素晴らしかった。
ここでこの日2回目の長めのMC
MC担当は彩花ちゃん。
「19公演もやるとさ~もう話すことないよね~」
などといいつつ、きちんと
「これまでのツアー、エビクラシーのイベントなどを振り返って、燃えたな、って瞬間とか、気になったこと、みたいなものはあった?」
とメンバーに尋ねる余裕を見せていた。成長の証。
これまではこういう振りにも誰も回答が出来なかったのですが、
ぽーちゃんがしっかりと、
「藍色のMonday」では生徒の登下校を表現する演出があってメンバーがお互いに会話しているんだけど、その会話内容が少しずつ変わって来た。
とファンの知らない内情を教えてくれる。
どうやらあの楽曲内では、真山はバレーボール部所属という自己設定wwらしい。
そのぽーちゃん、
「CHAN-CHARA-CHAN」の間奏部分に、誰もが自由に振る舞ってよい学校の演出があるが、
「自分はこの曲の時には卓球部員として参加しているつもりになって、間奏の場面では一生懸命卓球の素振りをしてるんです。」
とさらに内部情報提供しながら、卓球の素振り開始ww。
これは、メンバーもファンも誰も見ていないし知らない情報だったので、メンバーも驚いた様子。
彩花ちゃん「うわー、ここに来てレアな情報聴けたねぇ・・・」
と喜ぶも、
ぁぃぁぃ「もう、今日でツアー終わっちゃったし・・・(もう見られないでしょ・・・笑)」
とツッコミ。
彩花「これを契機に、(CHAN-CHARAやる機会があったら)みんな色々各自で工夫してふるまってみましょうか。やっぱり学校だから部活動がいいね。特に卓球(笑)」
美怜「歌穂(の技術)が進化して、いつのまにか前衛のフォーム(中国型前陣速攻のことをさしている模様)に変わってたりして・・・(笑)」
などと自由に好き勝手言っているものの、昔日のグダグダトークの面影が全くないではないか・・・。嘘のようなまとまりぶり。
(歌穂ちゃんがライブ中こっそり卓球の素振りをやっていた、という事実は、後日映像作品「Everything Point 5」あたりに出てくるかもしれませんね)
MCは次にこれまでの春ツアーで毎回披露された「コミックガール」前のマンガキャラクターの物まねのダイジェスト版を披露。
個人的に面白かったのは、
真山の美味しんぼ「海原雄山」と、
美怜ちゃんのちびまる子ちゃんの「たまちゃん」の物まね
(→美怜ちゃん、これ、林家パー子の物まね以来、久々のヒット作といえるんじゃないか?)
ここで、ぁぃぁぃがおもむろなにやら物まねを始める。よくわからないが、どうやら「NARUTO」関連の物まねらしく、ここで楽曲
10. 「Go!Go!Here We Go! ロック・リー」
がスタート。
りななんの十八番の千年殺しパートは親友の彩花ちゃんが引き継ぎ。
3年前の春の武道館、合同卒業式(「今、君がここにいる。」)の時、
この曲(ロック・リー)で公式のライブデビュー、そのとき、忍者の格好をして末席でひっそり踊ってたのが、ぽーちゃんとりったんでした。
その彼女たちが、今、ひな壇最上段中央で他メンバーをしたがえ、頂点に立って踊っています・・・。
年少組が頑張っている中、ここでも開脚ジャンプを連発している最年長の真山の体力もすごい。
あの3年前のとき、初期メンバー一人となり、最年長で先が読めない状況で不安から泣き崩れた彼女の姿を我々は見ている。
その彼女は今、高く、高く跳んでいる。みじんの迷いもなく・・・。
そんなみんなが頑張っている・・。
「今、君がここにいる。」
から、
「今、君とここにいる。」
への変化が胸熱。
昨年のエビ中ツアーでは一人でメンバーを牽引して、グループがかわるきっかけを作ったぁぃぁぃ、
もう今日は自分一人で引っ張る(憑依モードになったりする)必要はないと考えてるみたいです。
この日はMCはサポートに徹していて、楽曲は突出することなくむしろとても丁寧にしっかりと踊って歌っているのを感じました。
でも、そんな彼女、とても楽しそうだ。よかった・・・。
次の
11. 「コミックガール」
でも肩の力が抜けてリラックスしていい表情で歌っていました・・・。
(衝撃のライブレポート後編に続きます。ここまで読んで下さりありがとうございました。)