20代のOLの方。
低血圧で朝が起きられない、昼間も頭がボーッとする、休日にいくら

寝ても眠り足りないとの事です。
この場合、まずは医療機関での受診が必要なのですが、すでに三ヶ月

前に受診されましたが、投薬も効果がよろしくないとの事です。
また食事内容など生活習慣も見直し、この三ヶ月前間で改善努力

されたそうです。
そのうち「肩こりが酷いので、すべてはこれが原因では?」と思い、

来院されとの事です。

先ず気になったのが、この方は左タイプの方です。
このタイプの特徴として「食が細い。」と「ストレスを溜めこむ」という

のがあります。
ストレスを溜めがちな方は、肩甲骨の上部を押圧すると痛みがあり

ます。
この方も、右の肩甲骨の上部周辺の筋肉が酷く硬結(※①)しており、

押すと酷く痛がります。
また主訴のとおり、肩こりも酷いのですが、首のハリもみられ、睡眠に

強く影響する、頭蓋骨の側頭骨にある乳様突起の周辺の筋肉の硬結と、

頸椎1番の歪みが酷くあります。
特に、ストレスと乳様突起の周辺の筋肉の硬結は、睡眠が浅くなり

ますので「長時間、眠ったのにまだ眠い。」といった事を起こします。
また他には背骨の胸椎5番~8番が右方に歪んでいます。
この胸椎の歪みの影響は、下記のようなものがあります。

  ・胸椎5番:低血圧と胃腸の不調
  ・胸椎6番:胃弱・胃痛
  ・胸椎7番:冷え・食欲不振・ストレス
  ・胸椎8番:冷え・貧血

先ずは、酷い肩こりを右腕の調整で消失させた後、頸椎1番の歪みを

前腕の橈骨を使って矯正し、その後に頭蓋骨矯正で乳様突起の周辺の

筋肉の硬結を解消させます。
この頭蓋骨矯正の施術中に眠ってしまわれましたので、手応えを

感じました。
次に胸椎ですが5番と6番は肩の三角筋と肩甲骨を使って、また胸椎7番と

8番は同じく肩の三角筋と、今度は肋骨を使って矯正します。
最後は、「左タイプ」の特徴である左の股関節を矯正し終了です。
施術後は頭が軽くなり、今晩はよく眠れそうと喜んで帰られました。
一か月後に、身体のメンテナンスの為に来院された際「今では朝は

時間通りに起きられる。」との事です。
この例は、骨格矯正だけの効果ではなく、ご本人の生活習慣を改めるなど

「治す!」という強い意志と努力の結果です。
整体は、ただ健康のお手伝いと、後押しをするだけです。

※①硬結=筋肉が硬く固まった状態。
※あくまで一例ですので、結果には個人差があります。
※ご本人様のお許しを得て、書かせて頂いております。
※先ずは、医療機関での受診をお奨め致します。