こちらで「GJ(グッジョブ)」とされ、ネット右翼のみなさんに賞賛されている石原慎太郎の発言であるが、俺が一読した印象は「朝日の記者があまりのヘリクツに言い返す言葉を失った=呆れた」だけじゃねーのか、だった。
言っておくがご近所最右翼の俺は朝日が好きな訳ではない。取ったこともないし、テレ朝に関しては「石原持ち上げてんじゃねー」とここで何度か書いている。(テレ朝って朝日と関係あんだろ?知らんけど。)
朝日新聞の皇太子夫妻についての貶めについては、苦々しく感じているくらいだ。

まあ、石原もネット右翼も天皇ご一家に対する畏敬の念などさらさら無く、ひたすら「俺様」=「日本人」=「偉大」なのだろうが。

しかし、そういった「日本人」を誇示したがる輩に限って、日本文化の継承を怠っている事例が多い。

フォルトゥーナの彷徨さんの「空っぽの『愛国心』 」経由で知った こちらの記事。

たかだか箸の持ち方、と思う方。あなたはそれでも日本人ですか?

箸なんて劣等文化捨ててしまえばいい、と思っている西洋かぶれも多いだろう。しかし、チョップスティックとか、なにもあんなもので摘まなくても・・・といった侮蔑の視線に晒されても尚、「自国の文化」と誇りを持って継承してきたのが箸や日本食の文化だ。そして、それを伝えて現在のように「日本料理」が広く受け入れられるように努力してきたのが、料理人たちであり、ベニハナの青木氏のような日本人企業家であろう。

その「売り込み」には、相手国の文化を知り、認められようとする数々の努力があったはずだ。
「日本のセールスマン」とかいうフレーズを聞いて、ちょっと反発を持ったこともあったが、そんな大それた人間でなくても、言わば他国人と対峙するとき、日本人一人一人が「日本人のセールスマン」足りえると思う。

そんな時、売り込み相手の他国を侮蔑したり、他を排斥するのが日本人の性質だとわざわざ言いふらして歩く人間はセールスマンとして失格だろう。
国益に反する、と言ってもいい。

最近、石原及びその支持者のおかげで「日本人」に対する評判が貶められている。
愛国者を名乗るのはおこがましい。恥を知れ。

私の愛国アレルギー症候群。  (HERIKUTSUなる日々(by jabberwock))
「「愛国」ということが「滅私奉公」=自分を殺して公にささげる的なこととイコールであるならば、ごめんこうむりたいと私は思っている。
「公」とは何か? 小泉か安倍か石原慎太郎かブッシュか? 「世の中を一つの価値観で一色に塗り込めようと言う人たち」か? そんなもののために生命を捧げる気持ちはかけらもない。」