書こうか迷いましたが…。

自分が1年前に体験した事、感じた事。

岩手と言っても盛岡なので、被災地でも被災者でもありませんが…。

記録に残したいと思います。





職場の2階に居たら、置き時計のアラームみたいな音が。

どこの時計が鳴っているんだろう…と、時計を探していたら。


年配の男性社員が、

『鳴ってるの、あんたの携帯だよ!!』

と。


マナーモードにしてるのに、なんで…?





携帯を制服のポケットから取り出すと、聞いたことのない着信音と共に、エリアメールを受信していました。

緊急地震速報
宮城沖で地震発生。強い揺れに備えて下さい(気象庁)

と。





そして、揺れが始まりました。

この2日前にも強い地震があって、今回もそんなに長くは揺れないだろう…と思い。

とりあえず、給湯室のガスを止めようと、向かいましたが…。

揺れがどんどん強くなり、給湯室に向かえない!!




男性社員が2階に来てくれて、

『ガスは俺が止めるから、早く下に逃げてください!!』

と言い、激しい揺れの中、給湯室のガスを止めてくれました。





私が下に行こうにも、年配男性社員は

『怖い、怖い』

と、動こうとしない。


私『早く!!下に行きますよ!!』

それでも、動こうとしません。





揺れがおさまった頃には、職場の電気が落ちました。

停電…。

ようやく、下に行った私達。

外には、建物から出てきたであろう、沢山の人達が溢れかえっていました。

信号も止まっていました。

いきなり、雪も落ちてきました。


いつも見る街が、変わってしまったように思いました。





上司命令で、携帯からセコムに電話をかけようとした私。
(セコムも、停電で機能しなくなりました)

繋がりません。

そうこうしている間に、相方くんから着信!!

お互いの無事を確認しました。

この状況で電話が繋がったのは、今でも奇跡なんじゃないかと思います。




職場でつけていた非常用ラジオから聞こえたのは、

『大津波警報』

『沿岸が壊滅状態』


…これが、現実なのかと、身体が震えっぱなしでした。





そんな中、遠方に住んでいる友人や、東京にいる弟から、心配のメールが。

遠方の友人の中には、私が津波に飲まれてしまったんじゃないかというメールもありました。

無事を伝えると共に、内陸だから津波の被害はないので安心してね…みたいな事を、返信しました。





セコムが機能せず、職場の施錠ができない為、夕方まで職場に残り、そのままその日は帰宅する事になりました。





~続く~