ESKIMO | dowild<ドワイルド>blog

ESKIMO


ESKIMO


昨日の関東地方に雪が降る、という天気予報にワクワクしてしまい(笑)朝も早起きして窓から外を見ると・・・


雪降ってないじゃん・・・。


ちょっと残念。


去年もそうだったけど、今年もなかなか雪が降らないね~。


今シーズンまだ見ぬ雪を求めて今週にでも時間があったら、ちょっと北方面に雪景色でも見に行ってこようかな?


さて、今や切実な問題になっている地球温暖化現象。


北極に近いアメリカ最南端のアラスカ州では氷の張りが緩み、ベテランのエスキモーたちでも氷が割れ海中に転落、死亡する事故が増えているそうだ。


永久凍土のツンドラ地帯で生活するエスキモーにとって、彼らにとっての"大地"が次第に溶けていく現実は大きな脅威であろう。


そのエスキモーは北極圏のシベリア極東部やアラスカ・カナダ北部、グリーンランドに至るまでのツンドラ地方で生活する先住民族の事を指す。


ちなみに"エスキモー"の語源は、東カナダに住むクリー族の「生肉を食べる奴」という蔑称からと言われているんだ。


カナダでは"エスキモー"は差別用語とされ、「人々」を意味する彼らの言葉「イヌイット」を使用しなければ失礼にあたるそうだ。
(カナダ以外の地域では「エスキモー」と呼ぶことに何も問題はないそうだが。)


彼らの総人口は約9万人で、そのうちグリーンランド人が約41,000人、アラスカ32,000人、カナダ12,000人、シベリア1,200人。


なお、エスキモーは単一民族を指すのではなく、大きくはアラスカ北東部に住むイヌイット系とアラスカ中西部のユピク系に分かれるんだ。


1年の大半を雪と氷で閉ざされた彼らの住むツンドラ地帯、1日中太陽が昇らないシーズンがあれば1日中太陽が沈まないシーズンもある。


だから"朝"とか"1日"という概念が彼らにはない。


このような厳しい気候条件のもとで、彼らは数千年前から狩猟生活を行ない生活を続けてきた。


陸上で野生のトナカイを捕らえ、海ではアザラシやセイウチ、イルカ、鯨などを捕獲する。


その捕えた食料は生のまま食料置き場に保管し、それを彼らは共有・分配を基礎とするパートナー制度によって分かち合った。


また、トナカイの放牧も彼らの大切な仕事。


雪や氷で造ったイグルー(英語でSnowhouseと呼ばれる、日本でのかまくら)に居住し、犬ぞりやカヤックによる移動生活を送る。


ESKIMO


フード付きの防寒ジャケットの事をアノラックやパーカーと呼ぶが、これもエスキモーが起源なんだ。


アザラシやカリブー(野生トナカイ)の革をナイフでこそげとった後、歯で丹念に噛んで柔らかくするという独特のなめしの工程を経て機能性を高める。


その革素材をアザラシの腸をテニスラケットのガットの要領で糸に用い、獣骨製の針で縫って仕立てられる。


植物がほとんど生息しない極地だからこそ、全てが動物由来の素材で作られているんだ。


衣食住に関する生活技術で非凡な才能を発揮したエスキモー。


現代においては原始的で野蛮な暮らしなのかもしれない。


しかし、彼らがドワイルドな極限の地で生き延びる為の、必然的な生活手段なんだよね。


ESKIMO


dowild.m