たのしい倫敦ゆかいな倫敦 その47 怪しげな小太りイタリア人 | 旅立つ時は一人旅 -国内・海外バックパッカーのたわ言-

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国内・海外旅行記、滞在記、雑記を中心に書いていこうと思っています。
ちょっとムフフ(死語 笑)な体験もあります。




「部屋を探しているのかい?

小太りの男は、俺がウザそうにしているにもかかわらず、いきなり話しかけてきたのだった。探していたのは事実なので、俺は答えた。

「ん、まぁ、そうっすね。なんでわかったんすか?

「何となくだよ。実は今、ルームメイトを探してるんだけど、良かったらうちを見てみないかい?

ん~・・・てか、場所は何処なのさ? 

ルームメイトを探しているというVincenzo(ビンチェンソ)と名乗る この男、イタリア出身で、ホテルの夜勤フロントとして働いているらしい。が、Vincent(ビンセント)と呼んでくれ、だそうな。そうかい、わかったよ。

奴が住んでいるというフラット(Flat、アパート)の場所は、Brixton(ブリクストン)。お世辞にも、お金持ちが住んでいる地域とは言えない。治安は、ロンドンでは1、2を争う悪さと言われている。 

当時の俺は、そんなことはつゆ知らず、1週間に35ポンドなら見てみるだけでもと思い、この小太りイタリア人に付いて行ったのだった。 

地下鉄の自動改札を出ると、ホームレス及びヤク中と思われる奴らが数人、視点の定まらないまま天井を眺めつつ朦朧と横たわっており、壁際には注射器が落ちていた。

地上に出ると、Earl's Courtとはまったく違う光景が目の前に広がった。有色人種、特にカリブ系と思われる黒人が多く、ラテン系やアジア系もちらほらいる。白人の割合は高くない。駅のすぐ脇にあるマーケットでは、袋いっぱいの鶏もも肉が、1ポンド99で売られていた。その他の食材も、Earl's Courtより2、3割安いようだ。


しかし、何やら物々しい雰囲気だな・・・

続く。

今からでも間に合う、英会話。