とりあえず、断頭台に行ってください


法律の文言に基づいて粛々と進めます



とりあえず、首を吊ってください


裁判官の判決ですからお願いします



とりあえず、流し込んでしまいましょう


国民の意思ですからやってしまいます



知らない間に殺人者、国民全員が印をつく


自らの体に消えない刻印を残す


それが死刑執行、彼がその代理人





勉強会、研究会、検討会


終わることのない会合ばかり


お前らの議席は何のためにある?


先を見据えてじっと我慢する


今を忘れた行為の果てに



今日かい、明日かい、明後日かい


増え続けるのは介護ばかり


お前らの墓石は誰のためにある?


先を見据えてじっと我慢する


暇を忘れた行為の果てに





左右の区別はもはや存在しない


あちらもこちらも彼らのものでしかない



権利ある正統な支配者ではなく


満ち足りていくのは彼の地の人々



取り締まるべき人々の顔も塗り替かわり


気がつけば違う世界がそこにある



取り残された中間層の私たちは


繰り返される暴力に脅えるばかり






あなたの犬に成れません


どれほど楽な気もするけれども



私の本能がそれを受け入れません


屈服することを求めてきても



何で首輪を作るというのだろう


私にはそれさえも見えない



雄たけび声をあげたとしても


人の言葉を持ち続けていたい

組織の一部


あなた自身の運命


絡みつくのは


無数の人生の粘り



腐っていくのは分かっていても


止めることは難しい



絶え間なく続く転移の果て


残されるのは無常な数字

疲れきった身体を抱えて


夜の空を仰ぎ見る



一日中頭を下げて


候補者の笑顔が街に溢れる



この身の卑小さは感じて


本当の意味での覚醒が起きる



生まれに左右されない絶対的な力を


声をあげるのは私のベヘリット

風呂が温いな


温度をちょっと上げてみよう



熱くて耐えられない


温度をちょっと下げてみよう



繰り返されるのはガス代のムダ


ガスメーターの壊れた国の王様

24時間、働けますか


24時間、世界のどこかは真昼間


24時間、携帯電話はなり続ける


24時間、地球は回る


24時間、地獄めぐり



夜空の星が増えていく

瞬く光が僕たちを包む

御伽の国の神々を描き

美しき物語を添えて


太陽の光をレンズに変えて

僕らの瞳の中さえも見られる
生きていたことさえ

自分で忘れてしまう

東京の時の刻み


君との暮らしさえ

気分で捨ててしまう

昨日の日々の中身


本当に何も覚えてないんだ

怖いくらいに何も無い時間

空白に埋め尽くされた日常

気が付けば午後11時電車の中