検証部屋。 | 熊本市南区の美容室GARDEN- akutagawa youjiの気まぐれblog

こんにちは。


熊本市南区美容室GARDENの芥川です。

今日はパーマのTG換算値について・・・。

TG換算値とは?
パーマ1剤には、還元剤・アルカリ剤・添加剤・などが入ってますよね。
分かりやすくいうと、その中の還元剤の濃度をメーカーさんは総還元値と表されています。
しかしその中に使用されている還元剤の種類が何なのかで変化もするし、各種還元剤で当然分子量も異なります。
それを、TG(チオグリコール酸)に合わせて換算しましょうと言うのがTG換算値です。
(チオグリコール酸にあった分子量換算)

これはなかなかメーカーさんは公表されないケースが多いと思いますが・・・
うまく聞き出してください笑。
しかし、このTG換算値がわからなかったらジャストのパーマは難しいと思いますよ。
それは総還元値だけ知ってても各種還元剤が打ち出すウェーブ効率は違いますし・・・
何の還元剤が何%何の還元剤が何%って分かってても先ほど言いましたがそれぞれの特徴がありますんで、その足した何%を、何かに統一しないとどれぐらいのウェーブが出るか分かりませんよね?

だからTG換算値は大事だし、こだわらないと思い通りのウェーブは作れないと思います。

ということで・・・
出したいウェーブ効率=TG換算値
になるわけです。

ね!大事ですよね??

ウェーブ効率とはロッド径の輪っかを作って外したときに輪っかを100%として何%のカールがでているか?ですね。
そこで今回検証は・・・


左からAL3  RE4.5
      AL4  RE5
             AL3.5  RE4.75
           AL2.6  RE5.6

         まずアルカリ度(AL)は後ほど・・・
REの還元率(TG換算値)を見て行きましょう
4.5=45%    5=50%    4.75=47%    5.6=56%
おおよその数値のウェーブ効率が出てるのが分かると思います。
このように目指すウェーブを出す為にはある程度の数値化をした上でパーマ施術を行うと狙ったカール・ウェーブが出てくると思いますよ。

ちなみにこれには当然髪の
ダメージってものが関わってくる事を忘れずに!

今回の毛束はブリーチ毛で行いましたが、こういう髪には当然アルカリ度は下げてコントロールしていかなかればなりませんよね?

このことから毛束のみで考えれば、これぐらいのダメージ毛に強いリッジのパーマをかけるなら当然、低アルカリ・高還元の薬剤でアタックしていかなければなりません。

一番右の毛束の薬剤みたいなのがベストと思います。
アルカリは一番低いが還元値が一番高いもの・・・。

ってことはこいう薬剤を作るにはきちんと計算し薬剤のミキシングをやっていかないといけません!

地味なことをやる事によって、必ず新しい発見・気付き・何よりお客様の笑顔が待っていると信じてます・・・。

最後にこの考え方の反対がストレートパーマですよね!!
曲がっている髪を伸ばすんですよね?・・・
これはまた次回に!