重すぎる決断…そして覚悟! | ドリーグランパ癌闘病記改め⇒母:アルツハイマー型認知症日記

重すぎる決断…そして覚悟!

本当に皆様親身になって
ウチのおやじどんのことを心配してくださって
感謝感謝ですm(_ _)m
すっげぇ勇気をもらっています、ありがとうございます!


現在のオヤジどんの状況


直腸ガン、 リンパ節~肝臓転移 ステージ4
67歳
転移性肝ガンは個数が多いこともあり手術不可能
また、抗がん剤を使ってもガンがなくなる=治ることは有り得ません
…と言われました。
あくまで「延命的な治療」とのこと。


一ヶ月前手術前の肝臓のCTでは4~5個だった転移性肝ガンは
手術後のCTでは無数に映っていた
主治医いわく…新しく増えたんじゃなく
元々あってCTに映る大きさになっただけだと
そして、進行がはやいガンということが予測されます…と

そこで治療の方針ですが…


①FOLFOX療法…これには投薬の為、静脈にポートを埋め込む手術が必要
現在の治療方法では最善の方法…しかし同時におこる副作用も多分に考えられる
2週間に一度48時間かかる投薬治療をする
外来で行えるがポンプを携帯し静脈に流し込む

②内服薬(UFT+ロイコボリン)での治療…FOLFOXよりは効果は薄いが
副作用もそれなりに薄い

③抗がん剤治療を行わない…副作用はまったく心配しなくてよいが
ガンの進行を防ぐことはできない


この親父の抗がん剤治療の方針はどれが正解なのかは
…誰にもわからないと思います
世界一の名医でも明確な答えがわからない問題だとおもいます
抗がん剤が効くか効かないか?
進行を抑えられるか?
やってみなければ誰にも答えはわからない


その中で納得のいく後悔のない選択をしなければなりません
まぁ…ぶっちゃけ無理ですw


でも、決めなくてはなりません
ぼくは一番確率の高い①を薦めました
でも、おやじは「切る」ことを頑なに拒みました
イコール=ポートを埋め込むことです
手術は1時間程度の簡単なものだと説明しても嫌だと
生きてさえいれば…どんな状態であれ構わない…
居なくなることが恐いし寂しい…
まだ足りない親孝行もしてねーし
のんちゃんも生まれたばっかだし…


でも、もうひとりの自分が言います
辛い抗がん剤治療をしてもガンが小さくなったり
消失したりすることは無い!と医者に言われてるのに
ハイリスクの副作用は起こるのが確実で
リターンはわかりません???
まぁ確率は一番高いですけどね…
あくまで確率…
こんなじゃ、たたかえねーんじゃねーか?
50歳代ならまだしも…もう67歳の高齢者だぞ


話は続きます…
ヤダヤダじゃなんもはじまんねーだろムカムカとも言いました
感情が高ぶり…あんたはケツまくって、死ぬだけでいいかもしれんが
残されたほうの立場になって考えたことあんのか?
手術後心身ともに弱ってるおやじどんに厳しく
言ってしまいました…反省ですどーん
でも覚悟がどれほどか聞きたかったのもありました…。


②を選択し、効かないんでやっぱ①に…って訳にいかなくなる
可能性があるのも聞きました、他の方にも
助言して頂いたのもあり理解しました。
ソレを言っても…


でも副作用で弱ってしまって仕事も出来なくなり
今まで付き合ってた人とのコミュニケーションもとれなくなり
辛いだけの…我慢だけの
ただ長生きするだけ…生きているだけの人生ならごめんだ!と


…でもFOLFOXやって頑張ってる人もいっぱいいるんだよ!
逆に転移したらどうすんの?


といったら、転移したら…そしたらそん時だ!覚悟はしている
…でも転移しても手術は絶対しない!…と
二度と体を切らない!


その代わり今までずーっとやってたタバコ・酒は一切やめる
生活習慣も変える
でも、あきらめた訳じゃないんだ!!!
切る以外なら放射線などもやってもいいと
体にいいことは頑張ってTRYする


のんちゃんの為にもそう簡単に死ねるか!ヴォケムカムカ舐めるな!
恐い怖いって逃げてるだけじゃねーんだ
「余命1年」って言われたら絶対2年は生きてやる!!!
「5年生存率20%?」って言われたって絶対10年生きてやる!!!
そうゆうつもりで言ってるんだ!
こう豪語しました


ああそうさ…根拠はまったくねーけど…
自分の中でわかるんだ…自分だからこそわかるんだ
長生きする自信はあるんだ!
持ち前の明るい性格で免疫力高めてガンと共存するんだ!と


人と楽しく接したり孫や家族の顔見たり
笑顔になったり笑ったり
「緑のおじさん」やってたころの子供たちの笑顔が
俺を支えてるんだ…
仕事辞める時、文集までもらった人気者だぞ!

簡単にくたばったりするかっ!


実はウチのオヤジは4人兄弟の末っ子で親の遺産相続の際
兄ふたりの裏切りにあって…営んでいた床屋を廃業させられ
家まで奪われた過去があるのです…
僕もこの時…血を分けた兄弟でもお金がからむと
ひとってかわっちゃうんだなぁ…恐いなぁ…と思いました
まぁ…ぶっちゃけ当時はぶち殺したる!
本当の殺意ってこうゆうもんなんだ…なんて思いましたが(笑)
なんで…末っ子のオヤジは
兄達より先になんて絶対死なない!
とも言ってました


おやじが感情的になったり弱気になったり
…でも俺が冷静になってよ~く考えよう
って諌めなきゃいけない…


…しかし
その後も話し合いは続きましたが
オヤジの気力を奪ってまで①は選択できないとおもいました
本人の治す!という意思…それもすごく重要なんじゃないかと
思いはじめました。
母親も最終的にはオヤジが決めることで好きにしたらイイ…と
かわりに協力は惜しまないと…母と二人誓いました




「でも今聞いた覚悟ぜってぇ忘れんなよ!」
「生半可な戦いじゃねーんだからな!」



「わかってる…わかってるよ…」
「かならず長生きしてやる…」



フっ…なんだか肩の力が抜けました


「じゃ、もう辛気臭い話はやめよ」
「前向きなこと考えて頑張ろう!」



「どうだ?久々の、一ヶ月ぶりの我が家は?^^」

「そりゃイイに決まってんだろうが♪
病院にいるとどうも…な
隣や向かいのひとのことも聞こえてくるし…」


「ここは逆に静かで今夜眠れねぇかもな(笑)」
「病院は看護士さんの歩く音とか患者の声とかけっこう騒がしいんだよ」
「それに慣れちまってるからな(笑)」

なんて話してました


どうせなら…もうケツを捲くって開き直って
前向きにいくしかないんでクヨクヨもしないようにします


でも…
顔も名前も知らない見ず知らずの僕・そしてオヤジのために
たくさんの方々からのコメントや情報等…本当にありがとうございます
心やさしい方々に支えられてるんだなぁと実感しました
これからもよろしくお願い致します。


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