Egg consumption and risk of coronary heart disease and stroke: dose-response meta-analysis of prospective cohort studies
http://www.bmj.com/content/346/bmj.e8539

コレステロールを未だに怖がっている人が多いのは、コレステロール低下薬を売りたい医者や製薬会社のステマによるもの。
↑の研究内容を紹介すると、ようは「卵の摂取量は冠疾患や脳卒中のリスク増加と関係ない」というもの。むしろ卵を多く食べているほうが、出血性脳卒中のリスクは低下する。ただし糖尿病の場合だけ、微妙に冠動脈疾患のリスクが増えるかも。

ちなみに日本で行われた52421人を6年間に渡って追跡調査した大がかりな研究によれば、コレステロールが低いと、むしろ死亡リスクは高くなるという結果が出ている。
通常の場合、コレステロールが高いというのは220mg/dlを超えた場合を言うが、この研究では200~280mg/dlの群が一番死亡リスクが低かったとのこと。

また180mg/dl未満のガンによる死亡者は、280mg/dl以上の群のなんと5倍だった。コレステロールが低いと、ガンで死にやすくなるのだ。

そして食品からコレステロールを大量に摂取しても、血中コレステロールがそのまま高くなるわけではない。体内では一日に1000~1500mgのコレステロールが合成されているのだから。

それでもコレステロール値を減らしたい人は、コレステロールの外部からの摂取を減らすのではなく、体内での合成を減らし、胆汁としての排出を増やすことを考えたほうが良い。