邪 死 田 魔 菜 だよ! 体脂肪を減らす方法を教えていくよ!

鈴 木 悪 です。魔菜さんのアシスタントです。

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邪「ふぅ~、このトマトで包んだホタテとカニのファルスは絶品だ。ちなみにファルスってのはフランス語では肉や魚、野菜などに別の食材を詰めたものを指すが、ギリシャ語では・・ククク。」

悪「マナさんとフランス料理デートなんて嬉しいです!(本当は谷花音ちゃんと来たかったけど)」

邪「ん、なにか言ったか? おおぅ、トマトのコンフィも美味しいねぇ。」

悪「いえいえ!そういえば マナさん、話し方が変わりましたね。」

邪「うむ。これからは女騎士キャラでいこうと思ってな。傷つくとすぐに『クッ、殺せ』というから気を付けるのだぞ。また触手にも弱い。」

悪「それはどうでもいいですけど、さっきからトマトばかり食べてませんか?」

邪「トレーニーにおいては、トマトにはダイエット効果があるのだよ。」

悪「え、TVで取り上げられましたけど、トマトにそんな効果がないと医者が言ってましたよ。」

邪「ふん、どうせコラーゲンはアミノ酸に分解されるから効果がない、とかいう程度の医者であろう。さて、トマトには13-OXO-ODAという成分が含まれる。それがPPARαを活性化するのだよ。そして血中および肝臓における中性脂肪が減少するのだ。」

悪「あの、初心者向きにするという話は・・」

邪「心配するな。これから説明する。まずPPARαというのは脂肪酸の酸化を行うと考えてくれ。」

悪「脂肪酸が酸化されるということは、体脂肪が燃えてATPがつくられるということですよね。でもATPが作られても、結局エネルギーが使われなければ・・あっ、だから『トレーニーにとっては』なんですね!」

邪「そのとおりだ。なおPPAR、つまりペルオキシゾームにおけるβ酸化では、実はATPはつくられぬ。ミトコンドリアに至って初めてATPがつくられるのだ。そして13-OXO-ODAによって血中グルコースやインスリンが減少していることも確かめられている。」

邪「なおCLAは、実は13-OXO-ODAの前駆体なのだぞ。」

悪「えっ、あのLPLを阻害したり、HSLを活性化したり、CPTを活性化したり、PPARγを活性化したりして体脂肪を燃焼させてくれるCLAのことですか?」

邪「セリフが説明的過ぎるが、その通りだ。なおCLAには脱共役作用もあるぞ。この件についてはまた詳しく説明するが。」

悪「これらの作用を得るためには、どれくらいのトマトを食べればいいんでしょうか?」

邪「一日にトマトなら6個、ただしトマトジュースなら600mlで良いぞ。」

悪「でもこの実験はマウスで得られたものですし、ヒトで体脂肪が減ったというわけではないですよね。」

邪「その通りだ。しかし最近の研究ではトマト抽出物がTNF-αやIL-8などを減らして炎症を抑制したというヒトでの研究もあるし、PPARγやSREBP1cの遺伝子発現に影響して少なくとも肝臓の脂肪を減らしたという報告は出て来ているぞ。」

邪「それにリコペンその他の抗酸化物質の効果も無視できぬ。アレルギーでもない限り、食べておいて損はないであろう。昔は毒だと思われていて食べられなかったのに、今では健康への効果が期待されるようになったのは面白いものだな。」

悪「わかりました。あ、マナさん、会計18000円お願いします。」

邪「私は払わん。」

悪「ボルト戦はどうなったんだよ!」