憲法改正、自衛隊派兵で「アメリカンスナイパー」が身近に | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

クリント・イーストウッドが映画化した元の本が
「アメリカンスナイパー」です。

アメリカン・スナイパー [ クリス・カイル ]
¥993
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これは小説ではなく
実際にイラク戦争で伝説的スナイパーと賞賛された
著者自身の話です。

何度もイラクの戦線に行く事で
精神に変調をきたした苦しみについても書かれています。

クリント・イーストウッド自身は
アメリカの保守層が支持する共和党支持者ですから
アメリカの利益を守るために戦争をすること自体には反対してません。
反戦ではないクリント・イーストウッドにとって憂慮すべきことは
戦場にいったアメリカ人が日常生活に戻れなくなるという現実です。

戦争行為を政治の一形態と賛成する人も
戦争は非人間的な異常行為を反対する人も
安倍晋三総理大臣の下で自民党が着々と
自衛隊の海外派兵ルールを構築している今、
帰国する戦傷者やPTSD、戦死者の慰霊について考える必要があります。

こんな本もあります。

帰還兵はなぜ自殺するのか [ デイヴィッド・フィンケル ]
¥2,484
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この「帰還兵はなぜ自殺するのか」によると
戦場から生きて帰ってきた米兵が
毎年250人ほど自殺しているといいます。
自殺までいかなくても社会生活に支障をきたす人は
もっと多いようです。

日本は素晴らしい事に戦争から遠ざかって
70年という時間が過ぎています。

戦争体験者も亡くなり戦争のリアリティがなくなっています。
常に戦争に関わり続けているアメリカの現実、問題を広く日本人が共有して
憲法改正や自衛隊法改正によって
日本人が戦場に向かうようになった時に起こる事態を
もっと真剣に想像するべきでしょう。

もう残された時間は多くありません。
後藤さん・湯川さん人質事件でお二人が亡くなりましたが
十年ほど前ならその後の内閣支持率は下落していました。
けれど、今回は安倍晋三内閣支持率は上昇しました。

危険を排除するためなら強硬手段もやむを得ないという空気が
日本に蔓延している証拠かもしれません。

自衛隊は「文民統制」という仕組みを捨てるようですし
本気で行く末が心配になります。