役に立たないネットの意見 | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

YouTubeだったりブログやTwitter、掲示板への書き込み、
アプリやネット通販での星やコメントでの評価などなど
今は素人が感想や意見を発信するのが当たり前になってます。

でも、ネットでの意見が世論だったり社会の多数派意見と同じ
ということはあまりないように見えます。

発信しよう、と考えるだけで日本社会ではかなりアクティブな少数派ですし
何か発信したいほどこだわりの意見があるということは
ある方面に偏向しているということなので
バランスを欠いた極論であることが多くなります。

日本に限らず、欧米でも中国や韓国でも
ネットで語られる過激な意見は一般化するには無理があります。

大学のレポートさえネットのコピペで済ませようとする
呆れた大学生もいるようですけれどネットの意見はあまり信用出来ません。

出所がしっかりしていて発言者が名乗っているような意見なら
その人物の意見であることは疑いないですし
正しいかどうかはともかく、意見の責任の所在ははっきりします。

こういうまともな意見もなくはないですが
中には驚くようなものもあります。

この間、ある旅行会社のサイトを見ていたら
旅館に対して星一つをつけたレビューが目に入りました。
大きな旅館ではないのでレビューも数が少なく、
この最低評価を付けた人一人のために
かなり低評価の旅館になってました。
そのレビューには
「部屋に帰ってきたら勝手に布団がひいてあった」
「人の部屋に勝手に入ってくるなんて気持ち悪い」と書いてあり、
「この旅館には二度と行かない」としめくくられていました。

部屋を空けている時間に布団をひいたりして
準備を整えてくれるのって旅館のサービスではなかったでしょうか。
この方は他にも二つくらい不満を書いてましたが
どちらも旅館では当たり前の内容でした。
レビューを書いた人はホテルは利用したことがあっても
旅館は初めてだったんじゃないかと思いました。
そんな旅館の「常識」を知らない人が
最低評価をしたために旅館の全体評価が下がるというのは残酷です。

評価というのはプロでも素人でも
「個人の主観に基づく感想でしかない」のですが
せめて評価しようとするものの
当たり前のルールくらいは知っておくべきでしょう。

「トカゲが火を吹くわけない。魔法なんてない」という常識を元に
ファンタジー小説のレビューを書かれても役に立たないように、
何かについて語るなら抑えるべきポイントがあるはずです。