メディアミックスプロジェクト「BORDER」 | 沈みかけ泥舟のメモ

沈みかけ泥舟のメモ

訪問していただき、ありがとうございます。

内容が定まらない更新少なめ不定期なメモ。

今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

有名作家、金城一紀さんが作った設定を元に
ドラマ、マンガ、小説が別々に語られるメディアミックスプロジェクトとして
「BORDER(ボーダー)」が始まりました。

メディアミックスというとマンガか小説が先にあって
ゲームやアニメ、オモチャや映画などが作られていくモノと
勘違いしている人もいるようですけれど、
本来は一つの設定を元に様々なメディアで
別々に物語が作られるモノをメディアミックスと言います。

この正しいメディアミックスは日本ではあまり見ないのですが、
今回の「BORDER」はひさしぶりの正当なメディアミックス作品です。
ドラマ脚本には金城一紀さんががっちり絡むようですが
マンガや小説は別作家が描いています。

ドラマ版BORDERは小栗旬さん主演で始まりました。

銃弾で死にかけた刑事は死んだ人を見て、会話できるようになった、
という過去にもあったような設定の物語ではあります。
ボーダーというタイトルもその「死者」と「生者」の「境界(ボーダー)」に立ってるから
というのが前面に出ている意味合いですが、
第一話を見たところ、捜査手法が合法と非合法のボーダーであったりなど
複数の意味での「ボーダー」が絡んでくる展開となりそうです。
さすがは金城一紀さん、という感じでしょうか。

そのうち、警察仲間が死んで主人公が特殊な力を持っている事をようやく知るとか
ちょっと変わった展開もあるのかもしれません。

BORDERの音楽は川井憲次さんが担当しています。
映画「GANZ」や「アヴァロン」の他、様々な映画音楽やドラマ音楽を担当している有名作曲家です。
調べてみるときっと「あれも川井憲次さんだったんだ」という発見があるはずです。

BORDERのちょっと不気味な雰囲気を盛り上げるために
川井憲次さんの音楽は重要な役割を果たしています。
是非とも音楽にも注目していただきたいです。

ドラマと小説とマンガという三つのメディアで動いているBORDERですが、
おそらく映画版も作られるのではないでしょうか。
ドラマのラストが映画につながる、というような作りは止めていただきたいですが
重厚なミステリーを映画ならではの規模で作っていただきたいような気はします。

始まったばかりで気が早いのですが色々期待したい作品ではあります。