「医者っていう仕事はね、無知っていうことがすなわち悪なの。」 | 自分目線の闘病記録など・・・

2014年5月9日


「医者っていう仕事はね、無知っていうことがすなわち悪なの。」

『神様のカルテ3』を何度も何度も読み返す

医師でもある著者の夏川草介氏が12年目のベテラン医師に言わせたことに意味があると思う

希望があると思う



まったく、まったくもって、同感だ。

同感であるけど、非常に重い。

理解はするけど、そう言いきれる自信と責任感が非常に重く感じる。


医師に限らず、その仕事に就くプロである以上、

やはり、その仕事に関して無知であることは無責任だし、恥ずべきことだと思う。


わたしも、自分の担当分野に関しては

決して

「わかりません」とは言わない

たとえ即答ができなくても、

「わかりません」とは言えない

「後ほど回答します」と答えて、即答できない自分を恥じて慌てて勉強する


医師に限ったことじゃないけど、

この「プロ意識」を持った職業人がどのくらいいるのだろう?と疑問に思うことがある

疑問に思うと同時に、

「プロ意識」を持たずに平然と給料を貰ってしまえる感性を持った人たちが存在することを

憂いてしまう


いい医師ってどういう医師をいうんだろう?

病気発覚からたびたび疑問に思っていたこと


退院後に、自分に起こったこと、これから起こり得ることが知りたくて

自分なりに結構調べつくした感はある。

実は、某医療系国試の勉強もしている

趣味が興じて国試の勉強まで・・・

自分でも何やってんだか・・と思わなくもないけど

まぁ楽しいからいいじゃないか

知識に「無駄」はないと思うし


術後の痒感と強烈な眠気と呼吸が停止するのではないかと思うほどのひどい咳

これって、術後のオピオイド・・アナペインとフェンタニルの重い副作用に挙げられている症状だ

硬膜外のオピオイドが切れたころに処方されたのは

ロキソニン

ロキソニンは、NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛剤)ではないか

NSAIDsの著明な副作用は消化器と腎臓に出る

特に胃の粘膜症状を引き起こす

胃の切除術を施術した直後に胃の痛みを訴えている患者に対する処方なのか?

あまり、わたしが痛がるから急きょ胃透視検査が行われ

胃が腫れていることが判明

処方薬がロキソニンからセレコックスに変更になった時に

「ロキソニンは消化器系等に影響するからですか?」

と、看護師さんに尋ねたけど

「ロキソニンは消化器系等に副作用を起こすからセレコックスに変わりました」

という返事をいただいたのはそれから15分後だったことを思い出す。


現在の医療は、患者の意思を反映させるものに移行しつつある・・・と聞いた

患者にある程度の医療を選択させるということは、

患者の無知も自分に対して無責任と言うことなのか?


術後のあのひどい咳は

1年目の研修医先生に

「不安神経症では?順調ですから何も不安にならなくて大丈夫」

と言われたっけ

アナフィラキシー反応の一歩手前だったのでは?と思わなくもないけど

一応日常生活を送れている身としては、過去に拘らずに前を向こうと思う





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