術後6週間と4日 自分本位に生きてみる | 自分目線の闘病記録など・・・
2014年5月2日 術後6週間と4日

映画館での映画鑑賞


「映画館でひとりで映画を観てみよう!」
思いついたのは、今朝のことだった。
『神様のカルテ』の小説にハマっているわたしは、映画版ってどんなんだろう?
と、早朝に映画情報をネットで検索していた。
一番近い映画館は、今日で上映が終了
「チャンスだ!行こうか?!」・・・と、思うも、上映終了時刻が19時半
これでは、家庭生活に支障が出る。
次に近い映画館は、12時25分上映開始
「子どもが学校に行っている間に、行っちゃおうかなぁ・・・」

今までの自分なら、映画館にひとりで映画を観に行くなんてことは有り得なかった。
せめて、水曜日のレディースデイの1000円の日まで延ばしたかもしれない。
でも、今の自分には、今まで我慢してきた
この「観たいタイミングに観る」という贅沢をしてみることが大事なことのように思われた。

胃がんの告知をされた時に、
長期の病気休職の果てに退職せざるを得ない状況を想定した
そうなると、貯金を取り崩して、治療費と生活費と教育費を捻出しなければならない。
贅沢している場合じゃない
子どもに習い事を選択させないといけない
つつましい生活を心がけないといけない。

検査していくうちに、どうやら
「そんなに近い将来に命が尽きるような状況」ではないことが分かってきた
そして、そんなに長く病気休暇をいただかなくてもよさそうなことも分かってきた
「それなら、この病気休暇をチャンスをとらえて、今までの自分ではしてこなかった発想で生活をしてみようか」と。
自分のことを最優先にしなかった考え方が、ストレスの要因なのかもしれない
そのストレッサーで免疫力が弱って、悪性新生物が増殖していったのかもしれない
ずいぶんと都合のいい考え方かもしれないけど
その「小さな一歩」として、
「思いついたことを思いついた時にする」→映画鑑賞となった

退院後、初の電車乗車
実は、ひとりで映画館で映画鑑賞すること自体、人生初経験
初めて尽くし
プレミアムシートでゆったりと映画を観ることができた
途中で具合が悪くなったらどうしよう・・と言う心配がないでもなかったけど
それによって、同行者に迷惑をかけるという二次被害がないだけ気が楽だ
映画を2時間堪能した
平日だし、子供向けでもないから、途中で雑音に邪魔されることもない
小説で予習しておいてよかった
映画は少しずつアレンジがあったけど、それぞれにいいところがあり、お互いに補完し合っている感じで、両方を知ってよかったと思う


映画の後に、スイーツでも食べたいけど、そういうことができなことが残念
まだ、スイーツは胃にもたれてしまうことは自覚している
お楽しみに、食事をとることができない生活と言うのは、つまらない生活だ
主治医がムンテラ時に
「人間は目で食べる動物だから抑制するのは難しい」と言っていたことを思い出す
その時は、
「良くなりたい一心なんだから、身体にいいことをするのは当たり前。悪いことをしないのは当たり前。それを分かっていたら、食事制限なんて大したことではない」
と、甘く考えていたけど、やっぱ結構辛いもんです


連休が明けたら、こうやって一人でゆったり過ごせる平日はあと8日しかない
この8日間は通院ラッシュ
こどもの通院を入れて5日間も通院で取られてしまう
合間を縫って、復職前に美容院にも行きたい
もう、そうゆっくりもしていられない

だけど、今回の入院・手術・病気休暇期間は
「これからの人生たまには自分本位にゆったりと生きてみる」
ということに改心できたいいきっかけだった
再発させないために、少し考え方を改めてゆったりと生きてみよう
ここで、知り合ったイーガンフレンズさんからのアドバイスを有難く頂戴しています。
いつもありがとうございます。

病理検査の結果で、新たな悪性腫瘍が見つかっていませんように
そして、転移などがありませんように・・。



にほんブログ村 病気ブログ 胃がんへ
にほんブログ村