術後10日目 最後の回診 | 自分目線の闘病記録など・・・

2014年3月27日


最後の回診




術後10日目



退院も明日に決まり、もう回診で先生方に会えるチャンスはそうそうない。

・・・と思うと、急に乙女心が湧き出てきて、

化粧品コーナーでもらっていた高級美容液のサンプルを

じゃんじゃん使って、お肌を整えてみた。

格好は、パジャマだし、メイクするわけにもいかないし、

せいぜい、髪型を工夫して、美容液をじゃんじゃん使うことぐらいしか

女子力をあげるすべがない。

いいじゃないか。

こんなんで、自分自身が楽しいんだからさ~


朝食後に、髪を複雑に結い上げて、美容液もじゃんじゃん使ったけども、

いつものごとく、Z先生はおろかY先生すら、そっと足元に立つことはなかった。

もう、退院が決まった患者無い用はないのね・・。

入院の日も担当してくれた看護師Hさんが

「退院療養計画書」と「診療予定表」を持ってきてくれた

「退院療養計画書」では、激しい腹痛と高熱時には、

救急外来を受診するようにとの記載

「診療予定表」では、次の外来は4月17日

術後1か月

そんなに先なんだ~~


病棟クラークさんが

「入院費用概算書」を持ってくてくれた

思っていたより高かったけど、想定範囲内

次々に退院に向けた書類をいただいて、

「いよいよ退院なんだぁ~」と実感がわく


18時過ぎにQ先生の回診

わたし「今後の外来頻度はどんな感じでしょう?」

先生「次回が4月17日、その時はまだ病理検査の結果が

出ていないと思うんですよ。

その次は3週間後に来てもらって、病理検査の結果をお伝えします。

それ以降はそんなに頻繁じゃないです。

どこかのクリニックで胃カメラしてもらってもいいし」

わたし「ピロリ菌がいたようですがその除菌は?」

先生「ピロリ菌は、胃の噴門部にはあまり影響しないと言われています。

ただ、確証されたわけではないので、希望なら除菌しましょう。

1週間薬飲めばいいですから。

後から、噴門部にも影響ってデータが出ても困りますからね」

わたし「自転車に乗ってもいいですか?」

先生「買い物程度ならいいですよ。

ときどき胃を切ったからって鍛えようと頑張る人がいるんですけど、

腹圧かかって、腸閉塞にでもなったら、

これから先、30年も40年も人生あるんだから困るでしょう」

わたし「入浴はいつからいいですか?」

先生「もう、明日からいいですよ。

傷のテープははがさないように。剥がれたらそれはそれでいいですから」

わたし「あの・・婦人科系に見つかっている腫瘍について、

こちらの婦人科に受診したいんですけど」

先生「まだ、病理検査の結果も出ていないのに・・・。

よっぽど悪いなら、CTで分かっているし、そんなに急ぐことないけど、

気になるなら院内紹介にするから、あとは自分で予約取っておいてください」

わたし「大変お世話になりました。今後もよろしくお願いします」

・・・と、言いかけているうちにいなくなってしまった。

外科医特有のせっかちな感じが顕著な先生だ


そう。

婦人科系の腫瘍はそう宣告されてから1か月とちょっとずっと気がかりだった。

「胃がんの方は、この信頼できる医師団に任せておけばもう大丈夫」って、

変な安心感を持っちゃっているんだけど、

婦人科系になんだかわからない腫瘍を抱えているいや~な感じ

不安で仕方ない

悪性なのか

良性なのか

転移なのか

原発なのか

今は、内診台に乗る勇気も元気もないけど、

退院して落ち着いたらこの不安を解消しに行こう


夕方、術後初シャワー

お腹の傷をしげしげとみてみた

意外と小さい

ドレーンの傷も合わせて6か所

こんな小さな傷で胃を60パーセントも摘出したんだね~

医師団の技術力と医療の向上に感謝


19時50分

見たことも無い先生が、Z先生とY先生を伴ってやってきた

初先生「よかったね。お大事に」

なんとまぁ おざなりなお言葉

「大変お世話になりました。ありがとうございました」

これは、心からZ先生に向けて言えた言葉

Z先生の笑顔を初めて見ることができた

笑顔でうなづいてくれただけなんだけど、

なんとまぁ笑顔の似合わないイケメンなんでしょう

Z先生、困った顔が一番お似合いです


20時半

面会終了時間すれすれ

上司がやってきた

「早く戻って来てね。顔を観れてとりあえず安心しましたよ」と。

はい。元気になってまた皆さんとお仕事がしたいです


最後の夜、なんだかもったいなくて眠れない

いままでの入院生活の記録なんかをメモしたりして楽しんでいたら、

消灯時間の22時を過ぎてしまい、看護師さんに注意されてしまった。

仕方ないから、眠剤のデパスを処方してもらって眠ることにした


いろいろあった入院生活

楽しいことの方が印象的だったなぁ~

関わってくれたすべての方に感謝