悪意なき欺瞞/ジョン・K・ガルブレイス

著名経済学者・ガルブレイス氏による、経済をベースにした


世界的な欺瞞の数々を露わにした内容。


本書で明らかにされたことは、たった一つ。


それは、企業と企業経営者が現代経済社会を統治している


という現実についてである。


軍産複合体が良い例だし、資本主義システムもしかり、


中央銀行制度まで欺瞞だと喝破する。


普段何気なくそういうものだと思っていたことが、反対の側面


から見ると全く違ったという発見をいくつもさせてくれる。


物事を多面的に見るという点でとても刺激の多い本である。