マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった/ジョン ウッド

マイクロソフトの幹部社員だった著者が、劣悪なネパールの教育事情


に触れたことをきっかけとして、世界中に学校と図書館を創り、世界の


教育水準をあげ、世界を変えて行こうと人生をかける社会企業家の軌跡


と熱い思いを語った本。


著者の、社会をよくしようという強烈なまでの思いに触れ、胸が熱くなる。


自分の使命に気づき、使命を果たすために全力で行動している著者を


とても尊敬する。


世の中にNPOは沢山あるが、それらとの違いは自分の寄付金が何に


使われたかを明確にするという点だそうだ。


確かに自分も世界60カ国で活動する医療系のNPOとバングラディッシュ


の生活水準向上のためのNPOに数年前から毎月寄付を継続しているが


どのように自分の寄付金が使われているか分からない。(でも辞める

理由もないので継続しているが)


だから、2006年よりチャイルド・ファンド・ジャパン というNPOを


通じてスリランカに住む4歳の男の子のスポンサーを始めた。


年間5万円ほどの寄付で彼が18歳になるまで継続する


プログラムだ。


このNPOは直接、チャイルドを支援できるというのが特徴だ。


まさに顔の見える支援だし、手紙などの交流も持てるので支援


出来ることをうれしく思っている。


著者が運営しているルーム・トゥ・リード というNPOでは、200万円


程度で学校を作ることが出来ると言う。一つの学校で数百人


から千人近い子供たちが学び、その学校が地元の大人たちの協力


によって何十年と続き、その子供たちが大人になり更にその子供たち


に教育をするというサイクルが出来る。


教育で世界を変えることが出来るのだ。とても意味のある素晴らしい


行為だ。


人生をかけてこの大事業に取り組んでいる著者を尊敬する。


また一つ寄付をする先が増えそうだ。