WTO徹底批判!/スーザン ジョージ

アメリカによるグローバリズムを徹底的に批判する内橋氏 が、「多国籍企業の利益代弁者と化し、世界の貧富拡大に拍車をかけ、地球環境破壊の先頭に立つWTO-21世紀に生きる日本人必読の書」と推薦するスーザン・ジョージ氏の本。


WTOと言えば、日本の農業開放を迫られているという程度の認識しかなかったが、WTOの仕組みを知り尽くしたスーザン・ジョジ氏の詳細な説明により実態が見えた。

国連がアメリカ主導になっているのと同様、WTOもアメリカ主導となり、資本主義を唯一の正義とし、グローバリズムと言う名の同質化が進んでいる。

グローバリズムが広がることででモノの値段が安くなることはメリットだが、それによってその国の事業者や文化などが飲み込まれてしまい同質化が進んでしまうことは、世界にとって決してプラスなことだけではない。


大変考えさせられると同時に、世界のことを広い視野で見るために大変参考になった。氏が書いた本をもう少し読んでもっと深く勉強してみよう。