不安社会を生きる/内橋 克人

前回 読んで相当にインスパイアされた内橋氏の他の著書を読んでみる。


アメリカのマネー原理主義によるグローバリズムが日本社会と世界を不安社会にしているという主張。


「世界に流通しているドルは300兆ドルということですが、地球上に存在する国々のGDPの合計は30兆ドル、実際に貿易の決済に必要なドルは8兆ドルと言われています。                                                                


利が利を求めて世界中を徘徊し、あらゆる格差を突いて利益チャンスとする、そういう現実が目に見えるようになった。マネーの暴力、非道特性を正当化するようなマネー資本主義に対して警鐘を鳴らす」と。


1冊目ほどの感動はなかったが、内橋氏の物事を多面的に見て独自の考え方が出来るというのは素晴らしい。