博物館・美術館見学日記 -3ページ目

六本木の国立新美術館

新美術館

先月開館した、六本木の新美術館に行って来ました。
設計は黒川紀章。

波打つようなガラスの曲線は、夜に浮かび上がる天使の翼のような造形。

資料を収集せず、貸し出し専門の施設ということだから、
どんな企画にも対応しやすいように、という趣旨はよくわかるけれど。

大きなハコを作って、そのハコモノを施設運営する、って手法は、
もう今の時代に合わないんじゃないかと思います。

新美術館、という意味は、
単に新しくつくった美術館、という意味でしかない。
本当は、新しい美術館のあり方、とか、美術館建築、というものを
提案するようなプロジェクトであった欲しかったですね。

そのためにも、黒川紀章のような巨匠ではなく、
もっと40代、せめて50代のくらいの中堅建築家をコンペティションで競わせて、
提案の段階から、もっと面白い建物を作る努力をしていたら?と思わずにいられません。

まるで規格化されていた時代の小学校の校舎のように、片廊下式のプランで、
数基のエレベーター、エスカレーターで、上下の移動をするだけ、という
なんともおもしろくない内部。

カフェの配置を少し工夫して、建築的な見どころにしている風でもありますが、
中途半端な配置で、使い勝手が悪いだけ、という気もします。

いくらでも、「美術館自体を心地よい空間にするための建築的な提案」って
できるだろうと思うのですよね。

明治時代から、やり続けている、欧米の模倣。
「西洋には、美術館というものがあって、絵を展示する施設らしい」と
コンセプトだけを表面的に真似して、建設していた時代から、
100年以上経っているのに。

黒川氏の責任という要素よりも、
黒川氏を選んだ側の責任も、かなり重いのではないでしょうか。

ブルーノ・タウト展

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外苑前のワタリウム美術館で開催している

ブルーノ・タウト展
会期は5月27日まで。

写真 模型 図面のほか
タウト自筆の手紙やスケッチも豊富
とても楽しめます

ドイツからもたくさんの資料がやってきて
いままでみたことがないような作品がたくさん展示されている展覧会です

山田守展


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田町にある日本建築学会の1階にある
建築博物館にて開催中。

建築家 山田守は、御茶ノ水駅東側の聖橋や、
京都タワーをはじめとする
曲線の造形が美しい作品が多い。

今回の展覧会は、図面、模型、写真を中心に
山田守の作品を振り返る展示となっています。

会期は、1月31日まで。ぜひぜひ急いで見に行ってくださいね。

海ほたる




ちょっと寒い中、東京湾アクアラインを通って、海ほたるへ。

首都高速道路で、レインボーブリッジを通って見える
お台場の風景は、まるで、映画の一場面のようですね。


それから、羽田空港の脇を抜けて、
アクアラインのトンネルへ。

単調で長いトンネルをぬけると、そこは、海上都市。←ちょっとおおげさ。。

丹下健三の東京計画1960のようですね。

1960

丹下健三—時代を映した“多面体の巨人” (大型本)

村井修写真展

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東陽町にある竹中工務店の東京本社1階のギャラリーで12月26日まで開催しています


村井氏は建築写真家なのかと思っていたら
風景写真もたくさん展示されています・・・・

もちろん建物も写っていますど

丹下健三の建築をたくさん撮っていて
代々木体育館とか
東京カテドラル大聖堂は
すごくよかったです

白井晟一の建築の良さも
きれいに表現されていて
久々に写真で感動しました

南阿佐ヶ谷住宅

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戦後、日本住宅公団がいい仕事をしていたころの集合住宅


公園を歩いているかのような美しい配置計画で
お散歩が楽しい空間。
前川國男の設計です。

来年の春から取り壊しが始まります

この10月から中の一室で
アートイベントが始まりました。

指定管理者が導入された広島市現代美術館

現代美術館

広島市現代美術館は、去年の秋に、指定管理者が公募されて、
もともと受託していた財団法人の他に、なんと吉本興業なども応募していたんですね。。

選定の結果、財団法人広島市文化財団が受託しましたが、
それでも、予算はかなり削減された模様。。

外のチケットカウンターを廃止して、その人員ポストを
ミュージアムショップの人員と兼任させたのはいいと思いますが、
以前にあった、チケットカウンターはそのまま。
紙が貼ってあって
「チケット売り場は、内部に変わりました」  だって。。

館の入り口がこれですよ。。
悲しくなってしまいました。

財団法人の運営費用では、
このハード面の改修予算を見込んでいなかったら、直したくても予算がない。
だから、こんなことになっているんですね、きっと。

館内で変更が生じたサイン表示も、はがれそうな紙をペタって貼ってあるだけ。
なんか、うら寂しい空間になっていました。

清掃の人員も減ったのか、ガラスが薄汚れていたりして。。

黒川紀章設計の建物も、
こうなってしまっては、無駄にでかい感じがしてしまいます。

広島という地方都市に、現代美術館があることの意義はとても大きいと思うんです。

税収の多かった時代のつけを、こんな感じで未来に回すなんて。
これから、世の中の美術館はどうなってしまうのかな。

ひろしま美術館 ピカソとモディリアーニの時代

ひろしま美術館

ひろしま美術館に行って来ました。
開催中の展覧会は、
リール近代美術館所蔵 「ピカソとモディリアーニの時代」  展です。

この秋に、渋谷の文化村に巡回する展覧会です。

中世のヨーロッパの寺院を思わせるような回廊風の配置と
放射状に並んだ常設展示室。
なかなか素敵な美術館でした。

市内の中心部にあり、立地も良く、
たとえば、正面にあるリーガロイヤルホテルのお食事と組み合わせたりしながら
素敵な時間が過ごせるのではないかなと思いました。

日本サッカーミュージアム

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ワールドカップに向けて
盛り上がりますよ。

お客さんも 多いようです。

しかも 御茶ノ水駅から博物館までの道がサッカー通りと名付けられています。

秩父宮スポーツ博物館

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国立競技場にあるスポーツ博物館。
オリンピックやスポーツに関する展示施設です。

展示ケースが木製で味があります。

古臭い展示室も、交通博物館なきいま
貴重な施設かも。