博物館・美術館見学日記 -2ページ目

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なんだか、久々にすごくいい本を読んだ気がするーー

建築家山田守の展覧会

博物館・美術館見学日記


今日は、野田市郷土博物館に行ってきました!
「建築家山田守と野田市郷土博物館」という
展覧会が会期終了間近なので、すべりこみです

いやー、すごくいい展覧会でした
これは、ちゃんと会期中に行けて、本当に良かった


山田守という建築家は、
昭和初期から活躍した建築家で、
最初は、モダニズムの作品が主流です

の野田市郷土博物館は、
正倉院の校倉造りのイメージで設計したという建物
竣工して50年ということですが、
これが、建物から、とても良くて、
これぞ博物館、といった趣でした


この建築家のことは、作品のことしか、知らなかったのですが、
展覧会では、人物像にも焦点があてられ、
俳人として、残していた書なども展示されていました


それが、亡くなる数年前に詠んだという、

夢多き ままに老いゆく 古稀の春

夢多き、というあたりがね、
こう、建築の近未来なデザインに、
反映されてるなぁ、っていう、実感があるんですよ

ペリアン自伝

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高かったけど、いい本でした。

都市を創る建築への挑戦

今日は、埼玉県立近代美術館で開催中の
「都市を創る建築への挑戦
           -設計組織のデザインと技術-」

という展覧会を見てきました

http://www.momas.jp/3.htm

会期は今度の日曜日まで


正直言って、なんとなく嫌な予感はしていたんだけど、
予想通り....

会場に入って、30分も経たずに出て来てしまいました
面白くなかった、どころか、
ものすごく嫌なキモチになって、会場を出て来たんです、実は

家に帰ってから、図録を読んでいたら、
どうして、嫌なキモチになったのか、改めてわかりました


基本的には、
「建築が都市をつくる」っていう、考え方自体が、
わたしが最も大嫌いな考え方!!

都市は人間がつくるんじゃーー
人間が集まるから、都市が成立するんじゃーー

建築を作っては見たものの、
人間が集まらないところ、なんて、
日本の中にだって、いくらでもあるじゃん??

建築家って、啓蒙主義者みたいな要素があってさ、
迷える人々を教え、導く、みたいな??

これって、明治以降の日本の近代化システムを考えたら、
まぁ、建築に限ったことではないんだけどさ


CADで書いた図面を、大きな紙に出力したものとか、
人間がいない、無機質な竣工写真を並べてみせられたって、
全然おもしろくない

ケンチクだって、
もう、人間が手で図面なんて書いていなくて、
マウスをカチカチってして、
コピー&ペーストしてる建物の連続??

あ、もちろんね、
どんな建物だって、その建物の現場に行ってみれば
それぞれの空間のいいところは、きっとあるんだろうと思っているんだけど

美術館の展示物や、展示方法として、
ナンデスカ?? コレハ??  みたいな....

でもねー
展覧会の企画の途中で、お金とか、物理的な制約とか、
いろいろな条件で、こういう展示空間になってしまったのかもしれないし、っていう、
そういう同情の余地は、もちろんあるんだけどね


ひとつひとつの展示物自体には、
おもしろいものもあったし、
じっくり見られる資料もいくつもあったんだよ

あったんだけど、
展覧会場全体を漂う、気持ち悪さ、不愉快さ、みたいなものに
すっかりやられてしまいました....


たんさんのヒトが、生活して、
その中には、綺麗なものも、醜いものも、
いろんな要素が混じり合って、都市が成立しているのに


ここのところ、外で、お金を払って見るものには、
すごい!と、感激させられるものばかりだったので、
わざわざ時間を作って、お金払って、嫌なキモチになって帰って来るのも、
それなりに新鮮な出来事ではありました

ザ ムーン

今月から公開になったドキュメンタリー映画「ザ ムーン」

原題はIN THE SHADOW OF THE MOON


この映画は、ドキュメンタリーで、
人間が月に行ったという事実を
当時の映像と、宇宙飛行士自身のインタビューによって
綿密に検証している映像です


過剰な演出や、ストーリー展開は、一切ない
ないけど、ずっと釘付けでした

事実と事実のつなぎ方、
映像と映像のつなぎ方が本当に良くて


宇宙飛行士の当時の映像と、
現在の、かつて宇宙飛行士と呼ばれた老人の、
年老いた映像が、時間の流れと、感じさせました


「科学技術は、人類に幸せをもたらす」と
みんなが信じていた、その時代性が、なんだかまるでSFのようでした


それこそ、20世紀少年なんて、
そんな時代がテーマになっているわけで


月面着陸を中継する砂嵐みたいな画面をじーーっと見つめていたっていう
そういう世代のヒトにはたまらかいんだろうなぁ

本物は、本当に胸を打ちます
そして、月面から、地球を見た人からしか、
出て来ないような、 言葉の数々

書き留めておきたいくらいです


っていうか、プラネテスとか、宇宙兄弟って
こういうヒトの珠玉の言葉を、
きちんと作品に取り入れて、メッセージを発信してくれていますよね


あー、プラネテスっていいアニメだ、と、
またまた思わされる、そんな映画でした


っていうか、これは映画館の大画面でみないともったいないですね


今日は、レンタル屋さんで
これを借りてこようと思います

アポロ13 (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第1弾) [DVD]

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Kー20を見てきました

Kー20を見てきました~♪
リメイクものって、わたし、嫌いじゃないし、
VFXも結構楽しみにしていました


時代設定は、
太平洋戦争が回避されて、都市が壊滅しなかったという設定の
1949年東京


東京都内に今でも実在する近代建築と、
門司三井倶楽部とか、北九州の近代建築とか、
上海のまちなみとか、
いくつかの都市の建築が融合して、
まるで、こんな都市が実在するかと思わせる構図と、
編集の巧妙さ

こういう都市風景を映画館の大画面で見るのは
なかなか爽快です

都市風景の描き方も良いし、
ディテールも結構凝っていましたよ

小道具で、
ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナ チェアが置かれていたり、
ウィルヘルム・ワーゲンフェルドのバウハウスランプが置かれていたりと、
レトロモダンなデザインを演出しようとするディテールもステキ


ストーリーは、完全にエンターテイメント路線で、
ちょっと急な展開も、ご都合主義も、許容範囲内

見ていて爽快なので、まぁ、全然アリかな、と

わたし自身は、建築や歴史を仕事にしていますが、
わたしの中では、
都市風景を描く、とか、
架空の世界観を設定する、という面で、
マンガやアニメが好きな自分は、その延長線上にあって、
全然矛盾がないんですよね

映画のセットや、マンガやアニメで描く、
架空の設定って、単なる「記号」じゃないですか


今回のK-20の中でも、アールデコ風の幾何学模様のファサードの建物がいくつも出てきますが、
これって、昭和初期のレトロモダンに見せるための、
単なる「記号」なわけです

その時代に実在している「建築物」も、
映画でセットとして登場する建築物も、
マンガやアニメで描かれる建築物も、
なんらかの記号性をまとって、描かれているわけです

それがエンターテイメントを構成する要素になっていること自体が
楽しいことだなぁ、と

IKEAで買ったもの

11月に、新三郷にIKEAができました~

この1ヶ月の間に、2回ほど行きましたが、
何気に家の中にIKEA グッズが増えてます

まず、ミオが欲しい欲しいと
泣いてぐずったのが
お人形さん用の木製ベッド
布団付きでした
2000円くらい
今のところ、メルちゃんが寝ています

冬休みに、ドイトでオイルステインでも買ってきて、
自分で塗ったら楽しいね、っていう話をしているところ。


メイが欲しいって言って買ったのは、
お花の形のかわいいライトです
1260円くらいかな?



安かろう、悪かろうかなぁ、どうかなぁ、と思ったけど、
意外といい感じなのが、羽毛布団です

なんと、シングルサイズで、1枚5980円。
すっごく軽くて、なのに暖かいです。

あ、布団カバーは別ですよ。
ハートの模様のカバーは1500円で、枕カバーとシーツの3点セット。

最初に1枚だけ買って、
次に行ったときに、あまりに良かったので、
買い足しました


あとは、子ども用に、机を買ったのです。
でも、まだ、組み立ててないの。
廊下に放置.....





あとは、椅子と、収納用ワゴンを買いました

そうそう、IKEAの配送サービスについてですが。

さいたま市内は、配送第二地域という設定で、
配送区域に指定されています

何キロで、いくら、という料金設定でした

IKEAに行ったことある方は、お判りかと思いますが、
一番最後の、モンスターズインクに出て来る、
扉の倉庫みたいな、商品置き場から
自分で台車に乗せて、よいしょ、よいしょと運んできて、
レジでお金を払ったあとに、
配送カウンターまで自分で運びます

配送サービスは、
クロネコヤマトが入っているので、
日時も、細かく指定できて、安心っていう感じでした

いや~、IKEAのサービスが良くなくて、
年内に配送されなかったらどうしようって思っていたのですが、
さすがクロネコヤマト、
買った翌日以降から、普通に指定できるようだったので、
焦って買いに行く必要はありませんでした

商品のバーコードをピピッと読むと、
この商品は、何キロなので、合計何円です、みたいな感じで
料金を支払う仕組みになっています

そして、運んだそばから、
裏には、クロネコヤマトの豪腕お兄さんたちが待ち構えていて、
さっさとトラックに積み込んでしまう、という
ある意味、合理的なシステム

我が家は、椅子を2脚、机用の収納棚を2組、机を2セットお買い上げで、
合計の重量が110キロ、配送料は7400円でした

配送料が、高いか安いかどうかは、議論の分かれるところでしょうね

でも、ニトリとかでは売ってないような
ちょっと気に入ったデザインの家具を安く買えたので、
配送料をこれだけ払っても、満足できる買い物だったと思います


大晦日までに、少しは家を片付けて、
机を設置する予定です

チンクェチェント試乗して来ました

気持ちいい日曜日だったので、
お昼ご飯を食べたあと、
アルファロメオのディーラーに 行ってきました

黄色いチンクが出ました、っていう、DMも家に来てたので.....

展示車は、明るいイエローで、いい感じでしたよ
ルーフはハメ殺しのガラス仕様で、きもちいい感じ


1.4L 16Vラウンジの白だったら、試乗もすぐできますと言われて、
さっそく、乗ってみました。

軽い車体に、くるくるとよく回るエンジン、爽快な感じです
視界もいいし、取り回しもしやすい

もちろん、オートマ車、右ハンドルです
うちのMINIのクリープって、すごくあるんだけど、
この車はクリープ無しなんですね

だから、アクセルを踏むんだけど、
MINIみたいな感じでアクセルを踏むと、
がったん、がったんってなっちゃうわけです

それはもちろん、ブレーキを踏むときもそうで、
わたしとしては、スムーズに踏んでいるつもりでも、
がったん、がったんってしちゃうので、
ディーラーのお兄さん、ごめんなちゃい!!って感じでした

ディスプレイも見やすい液晶画面付き!

操作性とか、接地感、とか、そういうのは、
なんか、ふわふわして、気持ち悪い
コンピューターに制御されてますって感じ....

MINIは、自分で機械を操っているっていう
感じがあるんだけど、やっぱり、それがない

MINIから乗り換えるっていうことは、
多分、そういう操作性を諦めて、
別の要素、例えば、壊れない、とか、燃費がいいとか、
荷物がたくさん積める、とかっていう要素を
優先するっていうことなんだろうなぁ....

MINIから、インプレッサに乗り換えた、
会社の同僚のマイミク某氏は、
MINIを失った分の操作性を、
バイクを乗ることで満たしているんだね....

そんなわけで、チンクに乗った後、
無駄にエンジンをふかしながら、
家まで帰って来てしまいました
やっぱり、MINIちゃん大好きです

チンクも、悪くないけどなぁ....
でも、まだしばらくはMINIに乗り続けるかぁって改めて思いました

ディーラーのお兄さんから、いろいろと話を聞いたのですが、
来年、MiToという、
アルファ147の下位モデルが出るそうですね

ちいちゃくて、かわいい感じで、
これが出たら、またここに、試乗に来ようと思いました

ル・コルビュジエ展

森美術館で、9月24日月曜日まで開催中の
ル・コルビュジエ展。

なかなかの見応えでした。

コルビュジエの絵画や彫刻など、
画家としての側面も強調され、
その他に建築図面、模型、写真、映像などなど、
広い展示室は、とても1日では見切れないくらいの作品でぎっしりです。

特に感動したのは、
・ロンシャンの教会 石膏模型
・ソビエトパレスの図面
・チャンディガールの都市計画模型
・ユニテ・ダビタシオンの実物大復元模型

とくに、ユニテは、2階も復元されていて、
空間を楽しめて、とても満足しました。

わたし自身は、ベルリンにあるユニテダビタシオンに行ったことがあるのですが、
それを思い出して、ちょっと感激しました。

アントニン&ノエミ・レーモンド展

神奈川県立近代美術館で開催している

建築と暮らしの手づくりモダン
アントニン&ノエミ・レーモンド展

行ってきました。

どれも興味深い展示でしたが、
特に、戦前の図面、ノエミの絵画などは、
初めて見るものでした。

展示資料は、図面、模型、絵画、スケッチ、写真のほか、
家具や、織物など、多岐にわたり、多角的にレーモンドの作品を楽しめる内容でした。

こんなすばらしい展覧会、なかなかないのでは? と思うくらい感激しました。

レーモンドが書いている下記の本を読むと、もっと理解が深まりますね。


私と日本建築