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三大ヴァイオリン協奏曲
先日,大阪市内のザ・シンフォニーホールへ相方と出掛けました。
このたびは、代表的なヴァイオリン協奏曲の豪華な饗宴。加えて、
松田理奈さんが名器<ストラディヴァリウス>を弾くので期待に胸が
膨らむ。
松田さんがステージに登場されるとき、舞台衣装の足元から一瞬、
裸足が目に留まった。
床の共鳴を肌で感じて、少しでも好い響きをこちらに伝えたいと言う
思いなのか、プロ意識を垣間見た感じ。
全3曲、2時間も立ちっぱなし。腕だけでなく、全身を使って弾いて
おられる。
楽譜はすべて頭の中にあり、ストラディヴァリウスの音色は心地よい響
きで伝わってきた。
3曲とも好かったが、やはり、親しみのある通称<メンコン>(メンデ
ルスゾーン・ヴァイオリンコンチェルト)は素晴らしかった。
いきなりソロであの素敵なメロディを奏でるので引き込まれる。
メンコンは、どこかもの悲しいメロディーだけど気品と安らぎに満ち
ているので心地よく聴けた。
演奏半ばに出てくる<ガデンツァ>(ソリストがテクニックを発揮でき
る部分)は、ヴァイオリンの音色の美しさを堪能できた。
アクシデント、名器が壊れちゃった!
使っておられたストラディヴァリウスは、1717年製のもの。今年で306歳
になる高価で貴重な名器。
ハプニングが起こったのは、3曲目のほぼ終盤だった。松田さんが一瞬振
り返り、コンサートマスターとヴァイオリンを交換。借りて弾き続ける。
第一ヴァイオリンのメンバーが予備のヴァイオリンをコンサートマスター
に手送り。手際よかった。
演奏は中断することなく、残り数分を乗り切った。
万雷の拍手、ブラボーの声。
ヴァイオリン、チェンバロの両ソリスト、日本センチュリー交響楽団、
ほんとうに、素晴らしい演奏だった!
家では、作業をしながら偶にレコードを聴きます。
若い頃に、少しずつ買い集めたレコード。ヴィヴァルディの四季。
阪神淡路大震災の後、整理処分しなくてよかった。
チャイコンとメンコンのレコード。
猛暑日がやってきます。
皆様には、お元気で素敵な時間をお過ごしください。
ご覧いただきありがとうございました。