先日、大親友のY嬢から土産に貰ったラバッツア(Lavazza)を淹れてみることにしました。ゴールド・セレクション(Selezione di oro)の1㎏青袋を開けると、つややかな光沢のアラビカ豆が美味しいそうです。古く愛用しているデロンギ(DeLonghi)のグラインダーで中粗挽きにします。旧式ですが、このデロンギのグラインダーはコーン式二枚刃で摩擦熱がほとんど生じず、また十四段階に挽き方を設定できる優れものです。イタリア製らしくデザイン性にも富んでいますが、日本製の電動式ミルなどと比べると使った後の掃除がちょっと面倒ですね。まあ、せかせかせずに、心の余裕をもって優雅なコーヒータイムをすべし、という諭しが込められているのかもしれません。
さて、ラバッツア(Lavazza)は、イタリアのトリノにあるコーヒーメーカーで土地柄か、ジャンドゥーヤの老舗カファレル(Caffarel)などと同様にロイヤル・ブルーがコーポレート・カラーになっています。このラバッツアの青い看板を欧米の街角ではよく見かけます。最近、東京の原宿にも直営店がオープンしたそうですが、米国のスターバックスやタリーズのように一般的な知名度が上がるまでには時間がかかりそうですね。
コーヒーは嗜好品の一つですから、好みも人それぞれと決まっていますが、このラバッツアはイタリアのコーヒーらしいボディがしっかりしていますし、薫りの心地良さは天下一品といえるかもしれません。味わいの苦味だったり、甘みだったり、酸味だったり、渋味や蘞味などは、豆の挽き方や淹れ方でバランスの微調整は可能なものです。そうした点から言うと、ラバッツアはきわめて応用力に長けたコーヒー豆ということができるでしょうね。特に、Y嬢から貰ったゴールド・セレクションは、「il caffè preferito dagli italiani(イタリア人が一番好むコーヒー)」というだけあって、素直に美味しいと思います。
そして、チョコレートを齧りつつ、淹れたてのコーヒーというのは、まさに至福のひとときです。(*^.^*)