いねむりの文化 | 旧・どブログ

いねむりの文化

   ↑いつの間にか太ってるんだよねぇ。正月って。
    なんでこの人、ビキニはいてるんだー。

こんにちは。
毎週恒例の日本語を考える木曜日のコーナー ゆき2です。
今日は授業の内容とは別に、日本の文化ともの言うべき
電車でのいねむりについてちょっと考えてみたいと思います。

学校の先生がウィーン大学で教えていたときの同僚で
日本で電車に乗ったとき、あまりのいねむりの多さに疑問を抱き
ついには論文まで書いて博士号を取った人がいるという話を聞きました。

確かに、日本の電車には眠っている人が多い。
ロンドンに行ったとき、ちょうど帰宅ラッシュの電車に乗り
ほとんどのサラリーマンが沢山の新聞を読んでいて
日本人サラリーマンのマンガを読む姿を見たら
みんなびっくりするだろうなぁ、と思ったことがありました。
少なくとも私が見たロンドンのサラリーマンは
いねむりどころか、新聞や本を読んでいる人がほとんどでした。

東京では意識して見なくても、
電車でいねむりをしてる人は結構いますよね。
中には熟睡し過ぎて隣の人にもたれ掛かっている人も珍しくありません。
もういねむりを超えて、大事な睡眠の時間なのかもしれません。

その同僚は論文の為に、何度も日本の電車に乗り、
様々ないねむりの様子を研究したといいます。
そして意外なことに気付いたそうです。
ウィーンではしなかったいねむりを、日本の電車ではしてしまうことに!

そして日本でいねむりが多い理由をその人なりに考えたそうです。

 ・湿気がちょうどよい
   日本の湿気はいねむりするにはちょうどいい湿気らしい…。
   じゃぁ季節によって微妙に変化するのかしら?うぅん・・・。

 ・通勤が長い
   確かに。みんな1時間以上は当たり前だよね。

 ・居心地が悪い… in 優先席
   毎日お疲れの現代人、そりゃ優先席にだって座りたいよね。

 ・人と目を合わせるのを避ける
   私が目をつぶってる理由はこれかな。

私は仕事でずっとパソコンの画面を見てることが多く
学校に通い始めてから特に目の疲れがひどいので
本は読まないようにしてます。
だから音楽を聴いて目をつぶっていることが多い。
眠っている訳じゃないけど、誰かと目が合うのが嫌で
目をつぶっていることが多い。
そんな人って結構いるよね。寝てないけど目をつぶっている人。

でも何で目を合わせるのを避けるんだろう。

江戸時代、目上の人と目を合わせるのは失礼になる文化があった。
時代劇でも、ははぁ~って頭を下げて、
”頭をあげぇ”って言われてるもんね。
話すときも、しっかり目を見て話す欧米の人と比べ
日本人ってやっぱり相手をじーっとは見ない。
じーっと見られたらちょっと怖いな、って印象になっちゃうもんね。
その背景には江戸時代のそんな文化があったからかもしれない。

いろんな理由から日本のいねむり文化は発達したのかもしれない。
でもそれって日本はまだ平和な証拠なのかな。
バックの中からお財布が見えてるのに寝てる人とか、
スカートなのに足広げて寝てる人もたまに見かけるもんね。
みんな無防備で寝てるのはやっぱり日本が平和ってことなのかな。

でも皆さん、よだれには気をつけて。
結構いますから。
”じゅる”って吸って手で拭いてる人。

その人の論文は今度日本の出版社から本として出るそうですよ。
タイトルは知りませんけど。

よいお年を~。
来年もよろしくどうぞ★

               ゆき2

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