~~回想~~
神田明神
隼人は会社が終わると会社の近くを散策する癖があった。
入社したばかりの頃はしょっちゅう会社周辺を日が完全に沈むまでやっていた。
そんな時に会社に入社した時に新入社員全員で訪れた神田明神に行ってみることにした。
会社から歩いて10分ちょっとの場所にある。
夕方ってこともありあまり人はいない
巫女さんが落ち葉や散った桜の花びらをかたしている。
こういうのを見ると少し癒される。
隼人(あの子・・・とても綺麗な子だな___ん?)
ある子に目が移った
隼人(あのこどこかで見たことがある顔だな~。それにしてもいい体型をしていらっしゃる特に胸・・・うんいい)
隼人(おっといかんいかん。神社で下心とか、参拝しておみくじ引いてからゆっくり見て回ろう)
隼人「それにしても・・・」
チャラ男A「ぎゃはははは」
チャラ男B「この馬くっせぇぇぇぇ」
隼人「なんだあれ。罰当たりな。巫女さんたちも怯えちゃってるし」
隼人(怯えてるっていうより関わろうとしてないんだな)
隼人(おみくじ引いてさっさと帰るか・・・)
券売機はなんか嫌でさっきの胸の大きな娘にお金を払ってみくじ筒を受けとり
みくじ棒に書いてある番号を伝える
隼人「25番で」
巫女「はい25番ですね。少々お待ちください。」
少しして
巫女「はいこちらです。お納め下さい。」
隼人「ありがとう」
隼人は受け取り、おみくじを確認する。
隼人(げ、凶かよ。ついてね~ 結んで帰ろ)
巫女「よかったら絵馬書いていきますか?」
先ほどおみくじを引いた際の巫女さんが話しかけてきた。
巫女「運が悪かったときに結んで帰るでけでなくて、絵馬書いて自分の願いも書いていくといいんよ」
隼人「いいんよ?」
巫女「あ、いいんですよ」
隼人「なるほど、これってさっき参拝のときに願ったことでもいいんですか?」
巫女「はい大丈夫です。」
隼人(うんやっぱりどっかで見た顔なんだよな~どこでみたんだ?)
巫女「どうかしたんですか?」
隼人「い、いえなんでもないです。それじゃ絵馬ください。」
巫女「はいでは800円お納め下さい」
隼人「はいこれで」
巫女「お納めいただきました。あちらのスペースでどうぞ。」
隼人「ありがとう」
隼人はおみくじを結んでから絵馬を書き上げ帰ろうとすると
チャラ男B「ねぇ~巫女さ~んこのあと暇でしょ~遊びに行こうよ~」
チャラ男A「お!いいね~俺のも君の中にお納め下さい~ってかw」
巫女「や、やめてください」
先ほど絵馬を買った巫女さんにチャラいやつらが絡んでいた。
隼人(なんか上手いこと言ってるし。神主ほかの巫女さんたちも見て見ぬ振りかよ、かわいそうに)
隼人(俺も巻き込まれないうちに帰ろうかな。けど、まあ声かけてくか。親切にしてもらったしな)
隼人はゆっくりと彼らに向けて足を向けた。
チャラ男B「ねぇいいじゃんほら」
チャラ男A「グイグイいくじゃんw」
巫女「い、痛いです」
チャラいの一人が巫女さんの手を引いていたそうにしている。
隼人「ねえちょっと君達」
チャラ男A「なんだにいちゃん?」
チャラ男B「お前はお呼びじゃねーよどっかいけ」
隼人「まあまあ、その子嫌がってるだろやめてやれよ。な?」
チャラ男B「うっせーなてめーには関係ねーだろ」
隼人「確かに関係ないが見ちゃったし、ほっておいて帰るわけにはいかないだろ。何より寝覚めが悪い。」
チャラ男B「んなこったしらねーよオラ邪魔だよ」
彼が隼人の方をどついて隼人は砂利に足を取られ尻餅をついてしまう。
チャラ男A「だっせ~wwwwwwこいつしゃしゃってきたくせに転んでやんのww」
チャラ男B「俺つえーってやつw」
ぎゃははと彼らが笑い出した瞬間、隼人の中でなにかが弾けた。
隼人は無言で立ち上がる
チャラ男B「お?お?痛かったべ?いたかったべ?ぎゃははは」
隼人「いってーな」ボソ
チャラ男A「あん?なんだって?」
隼人「いってーなっていたんだよ君達」にこ
チャラ男B「は?なににやけてんだよきめーな」
隼人「その子が嫌がっている絡むのをやめてさっさと家に帰りな」にこ
チャラ男’s「は?」
隼人「聞こえなかったようだからもう一度いってやろう。その子が嫌がっている絡むのをやめてさっさと家に帰れって言ったんだ」にこ
チャラ男A「いや聞こえてるからw」
チャラ男B「なんで俺らがてめーの言うこと聞かなくちゃいけねーんだよ」
隼人「君達は周りが見えてないようだから教えてやるが君らがここで騒いだいることでこの神社にも迷惑がかかっているし彼女にも迷惑がかかっている。ここは大人しく帰ったほうがいいんじゃないか?」にこ
チャラ男B「う…」
チャラ男A「てめーさっきから好き勝手言いやがって」
一人が隼人の胸ぐらをつかんできた
掴まれたことで周りの人たちからは悲鳴が上がったりもしていたが隼人は無反応だった。
チャラ男A「口先だけかにいちゃんよ、びびってんのかw」
隼人「はぁ…」
ため息をつく
チャラ男A「あん?なにため息ついてんだてめ~」
隼人「・・・いいですか?君達は今この空間では異物です。そんなことして大事になるとか考えなかったんですか?あ、考えられなかったか。さっき悲鳴が聞こえたし警察を呼ばれるとか考えなかったのか。考えられないか。警察が来ればこの状況で悪者は君達だ。彼女に謝ってさっさとここから消えて下さい。そして二度とここにこないでくださいね。ほら、いまならこれ許してあげますからほらどうぞ。」にこ
チャラ男B「…チッ、行くぞ二度と来るかこんなとこ」
チャラ男A「え?いいのかよ言わせっぱなしで。ちょまてよ~」
彼らはそそくさと去っていく
隼人は彼らが去っていくほうをすこし見て
巫女さんのほうに体を向ける
隼人「だいじょうぶかい?」にこ
手を差し伸べながら問いかける。
彼女は腰が抜けてしまったのか砂利の上にへたれこんでいた。
彼女は隼人の手を取りなんとか立ち上がる。
巫女「あ、ありがとうございまいた」
隼人「君も可愛いんだから気をつけないと。すぐに人に助け求めたりとかさ。ねえ?」にこ
巫女「あ、ご、ごめん、なさい」
隼人がさきほどの勢いのまま話したせいもあり彼女は泣き始めてしまった。
彼女の涙を見て隼人は正気に戻った。
隼人「あ、いや、ご、ごめん。怖かったよね?ごめんね?」
隼人はハンカチを渡しつつ無意識的に頭を撫でる。
彼女はハンカチを受け取り涙を拭きながら首を振る。
巫女「いえ、ありがとうございました。その、さっきはびっくりしてないちゃいましたけど大丈夫です。驚かせてごめんなさい」グスン
隼人「いや、俺も怖がらせちゃたみたいだしごめんね。後日ちゃんとお詫びしにくるからその神主さんとかによろしくね。じゃ、じゃあのく帰るね。じゃあね」
隼人は小走りで神社を後にした。
隼人が去ったあと巫女ーー希の所に神主や他の巫女が集まってきた。
神主「だ、大丈夫だったかい?」
巫女B「助けに行きたかったんだけど私も怖くて」涙目
希「あ、はい大丈夫です。助けてくれた人いたので」
ここでハンカチを返していないことにきづく
希(また来るって言ってたし返せるときあるよね)
希「神主さんさっき助けてくれた人がまたお詫びに来るとかなんとかで来たら対応お願いしますね?」
神主「さっきの彼ですか?わかりました。そのときはしっかりと対応させていただきます。」
希「お願いします。」
(・・・また会えるといいな。名前聞きそびれちゃったし。そしたらウチのこと知ってほしいな)