松本山雅FC 2-2 サンフレッチェ広島
チーム力では圧倒的に勝るサンフレ、しかし決定機を決めないとこうなるという城福サンフレで何度も繰り返す残念な試合。
松本は引いて守りプレスをかけない。これは反町監督の作戦だったのだろう。サンフレのストロングポイントは相手ボールを中盤で刈り取ってのショートカウンター。ボールを持しておけば最終ラインで回すだけで脅威ではないとの判断だ。
中央を固めてサイドの柏とハイネルには3人で追い込む。
これに苦しみながらもヴィエイラの抜群のキープ力により何度も決定機を作るが決められない。
一方で時折前田大然だけを頼ったカウンターを入れるが、前田大然のスピードにサンフレディフェンス陣が対応出来ない。
前半から何度も走らされた。そしてサンフレの選手だけが給水する。このシーンに嫌な予感がした。
後半開始早々抜け出した柏が見事なゴールを決める。
リードされた松本がギアを上げると前田大然だけでなく杉本もスピードがあり非常に厄介な存在であり何度も苦しめられる。
ファウルでしか止められない状態で、この2人のボディブローが確実に効いてくる。
そうするうちに70分にサンフレディフェンス陣を振り切った前田大然が同点ゴール、流石日本代表だ。スピードだけの男だったが今は技術も向上している。
格下に負けられないサンフレはパトリックを投入。復調してきたエースは85分に抜け出して落ち着いてループを決め待望の勝ち越しに成功!
あとは終わらせるだけ。
力の差があるのだからもう1点狙っても良いものの攻撃なのか?守備なのか?意図不明な状態となった。
サンフレの失点が少ないのはコンパクトな陣形で上下左右に見事にスライドして守り、かつスパイク一足分の寄せをしてきたから。
前田大然と杉本に翻弄され続けたディフェンス陣は寄せが出来なくなりついには足が止まる。
引いて守るだけで脅威はない。
ハイネルが倒れて延長されたアディショナルタイム、ドフリーで受けたパウリーニョに何も対応出来ず同点ゴールを決められる。
決定機を決めていれば4点は取れて勝てた試合。
そうでなくても勝てた試合だし勝たなければならない試合。
何度も繰り返すミス。つまらないパスミスから受けるカウンターもそう。
守備と攻撃は一体のものなのだがそこが連動しないチグハグさ。
この状態で上位進出は厳しい。
最後に審判のミスが多いJリーグであるが、この日の村上主審は完璧なジャッジだった!
特にハイネルへのイエローは本当によく見ていた見事なジャッジでした。