ドワンゴ・川上量生氏との特別対談企画「ゲーマーはもっと経営 | ywxdのブログ

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。 :  まぁ将棋や囲碁なんかも,戦略的思考力を養うと言われていますよね。 川上氏:  例えば,詰め将棋/詰め碁ってあるじゃないですか。あれってどういうゲームかといえば,5手先7手先13手先を読むようなゲームですよね。だけどそういうロジックって,実はあんまり現実社会には出て来ないものじゃないですか。  例えば今,「思考を要求するゲーム」と言われているものにしたって,その多くは3手先くらいを読むものでしかない。ブログとかで話題になるようなTipsだって,受けがいいのは3手先までのロジックなんですよね。 :  現実社会で10手先を読めないのはなぜでしょうか。 川上氏:  10手先を読むというのは,すべての情報が公開されていて,かつ交互に一手ずつプレイすることが保証されて,はじめて可能なことだからですよ。現実にある問題というのは,さまざまなパラメータが膨大にあって,その全部を把握しきるのは不可能。だから,現実社会では3手先を読むのが限界なんですよ。 :  そもそも判断の根拠となるデータ/情報を正しく集めるのも難しいですよね。 川上氏:  そうです。一個一個のパラメータについても,本当に根拠として成立するのか検証が必要なんです。そのうえで,もっと広く(社会)全体も見なければならない。……というか,みんな必要以上に単純化して考えたがるんですけど,現実のゲームって,何も一つずつプレイしているわけではなくて,どちらかというと,常に複数のゲームを同時に動かしているような状態なんですよ。 :  複数のゲーム? 川上氏:  同じ3手先でも,今週のゲーム,今年のゲーム,この先10年間のゲームとか,それぞれがまったく“違うゲーム”なんですよ。で,それぞれが有機的に絡み合いながら,物事は進行していくわけです。 :  僕の好きな言葉で,「戦略,戦術,戦務」(※)というのがあるんですけど,それと似たような話なのかなぁ…… ※編注:日本海海戦の主席参謀を務めた秋山真之氏の言葉 川上氏:  みんな戦略的なゲームをやってないから,そういった多層的な思考ができないんじゃないですかね。 :  でも,10手先を読むシチュエーションが現実の世の中には存在しないとなると,Diablo 3 Gold,ゲームの中で“10手先を読む”というのは,Cheap Diablo 3 Gold,いったいなんの役に立つんですか? 川上氏:  そういう10手先を読む訓練なり思考方法を身につけていると,実際には,そここそが競争するときの差別化になるんですよ
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